360度カメラやアクションカメラで知られるInsta360が、映画録音の現場をも射程に収める高機能デジタル無線マイク・Insta360 Mic Proを投入した。3つのマイクカプセルを搭載し、AI処理による自然なノイズリダクションと4種類の指向性切り替えを実現。さらにカラーE-inkディスプレイや複数受信機への同時送信、タイムコード同期まで備える。映画録音のプロとして長年現場に立つ筆者が実機を徹底検証した結果を率直に言うと——これは革命の予感がする1台だ!

レポート●桜風 涼(はるかぜすずし)
1965年生 慶応義塾大学卒 日本アカデミー賞協会会員 日本シナリオ作家協会会員 日本児童文芸家協会会員 映像・録音MAの会社・株式会社ナベックスを経営。録音技師。童話アニメーションでソネット・クリエーターガレージの最優秀賞。 劇場映画「ベースボールキッズ」で2003年文部科学省選定作品。テレビ番組、Vシネなどで活躍中。
360度カメラやアクションカメラでおなじみとなったInsta360から映画などでも使える高音質で多機能なデジタル無線マイクが登場した。3つのマイクカプセルを搭載しAI処理の高音質ノイズリダクションや指向性が切り得られる。最大で4つのマイク(送信機)を接続できるほか、マイク(送信機)は2台までになるが最大4台の受信機が使える。映画録音のプロとしての評価を先に述べるが『超高音質・低遅延、映画の現場に革命を起こす予感』である。
桜風さんの動画レビュー
SNS時代の軽量・多機能マイク
E-inkディスプレイ&簡単操作が魅力

まず、多くのレビュアーが紹介しているように、このMic ProはVlogや動画配信で簡単に使えるデジタル無線指揮マイクだ。目を引くのはマイク(送信機)に搭載されたカラーE-ink画面だろう。ちなみにE-inkは電源を切った状態で表示が維持されるのが特徴で、画面の書き換え時以外は電力を消費しない。YouTubeやInstagramのおかげでマイクを隠さない動画が増え、見えているマイクを効果的に見せるという要望もあるのだろう。
この画面には様々な画像を表示させることができる。ただし静止画で色数も少ない。スマホアプリと送信機をリンクすると、送信機の各種設定と画面表示のカスタマイズができる。アプリにはプリセットで相当な数の画像が用意されている。もちろん、ユーザーの用意する画像を使うことも可能で、ビジネスシーンでは会社のロゴを表示するといった使い方が想定されている。
また、プロの現場ではマイクの番号や出演者名などを表示することによって、円滑なマイク配置が可能になる。事実、筆者はすでにインタビューや映画録音で番号表示にして重宝している。特に出演者が多い場合にマイクを見分けるには最高だ。また、充電中や電源を切った状態でもマイクを識別できるのは、本当にありがたい。


また、後述するが、受信機のメニュー操作、スマホとの連携などは、これまでのどの製品にくらべても、格段の使いやすさ、簡単さがある。撮影中に行いたい操作(マイクボリュームの調整など)は直感的に素早く行える。他社製のマイクの場合にはスマホアプリを使わないと重要な設定の変更が難しい機種もあるのだが、このMic Proは送信機の画像(およびマイク名にあたるラベル)差し替え以外は受信機で簡単に行える。つまりユーザーインターフェースまでが革新的だと評しておこう。
ちなみに、送信機にモニターを搭載した製品はこれまでも存在している。筆者がとかっていたのは、Saramonic社のB-Link Meだ。ただ、この製品を知っている方もあまりいないのではないかと思う。つまり、市場の要望としては送信機のディスプレーへの需要は、それほど大きくないのかもしれない。しかし、このMic Proは電源を切った状態でも表示されているので、画面表示があるという点は同じなのだが、実際の使い勝手としては異次元に感じた。






この送信機のサイズは深い意味がある
3マイクカプセルの威力は異次元だ
一見すると、他社の人気のマイクに比べると送信機がかなり大きいという印象を持つのではないだろうか。サイズは38×12.2mm(直径×高さ)、19.7g(クリップを除く)である。
最近のトレンドは送信機が小さく目立たないことだった。ただ、ユーザーの裾野が広がり、ファッション的にマッチするおしゃれな外装のマイクも登場してきている。そのような中、1世代前を思わせる送信機の大きさで作られたMic Proだ。賛否両論あるのではないだろうか。
ただ、実際に服につけて使ってみると送信機の軽さに驚かされる。また、マイクの裏がフラットなので薄手のシャツでもよじれにくい。動き回りながらの撮影でもマイクが暴れることは少ないだろう。
さて、この大きさは、前述したE-ink画面のためにあると思うのは早計だ。同社ではもっと小さなマイクも出しているわけで、小さく作れなかったわけではない。実はこのサイズには音響特性のための大きな意味があるのだ。

このマイクには3つのマイクカプセル(マイクアレイ)が搭載されていて、非常に高度な音響処理を行っている。これがこれまでにない画期的とも言える音質と機能をもたらしている。ちなみに複数マイクカプセルを搭載したマイクとしてはソニーのEXM-B10、ステレオ対応のECM-M1、ニコンのME-D10など、またカメラ内蔵マイクとしてはソニーのZVシリーズがある。複数マイクを使うことで、マイクの指向性を作り出すことができるほか、高度なノイズリダクションが行える。

複数マイク(カプセル)を離して配置することで、音がそれぞれのマイクに到達する時間差が生じる。この差(位相のずれ)を高速演算で割り出し、音源の方向を特定することができる。つまり三角測量と似た原理だ。さらにAIによって人間の声を割り出し、他の環境音との切り分けを行っているほか、主音と反響音も区別し、非常にクリアな人の声を録音することが可能になっている。
映画録音の耳で聞いても、デジタル処理されているとは思えない自然な声に驚かされた。もともとInsta360はソフトウェアが優れた企業だと思う。これは360度カムのInsta360 Xシリーズで驚かされた経験がある。非常に使いやすいスマホアプリ。スマホと接続するのが簡単など、ユーザーフレンドリーな設計思想だ。日本のおもてなし思想に通じるものを感じる。
4つの画角調整がこれまでにないマイクの考え方をもたらす
さて、映画録音などプロの目線で、このマイクの画角調整機能をテストしてみた。結論を先に言えば、これほど自然な音のまま画角調整ができた。ソニーのECM-B10やECM-M1も高音質ではあるが、それを凌駕している。

まず、画角の概要だが、カメラの上にマイク(送信機)を設置した時に使えるショットガンモード(スーパーカーディオイド相当)だが、映画で定番のゼンハイザー416よりも綺麗にサイドを押さえ込んでくれる。さらにアナログ(従来)のスーパーカーディオイド(およびハイパーカーディオイド)では真後ろにも感度があり、マイク後方のおとも拾ってしまうのだが、このMic Proはサイドと後方をほぼ完全にカットしてくれる。このあたり、筆者のYouTubeで音が聞けるのでご視聴いただけるといい。まさにピンポイントで音を録ってくれる。
それよりもやや広いカーディオイド仕様の画角もある。カーディオイドというのは、マイク全面に半球型の画角を持たせた特性だ。アナログマイクのカーディオイドの場合、マイク全面180度くらいまで綺麗に録れる。このMic Proの場合は先程のショットガンモードの画角を広くした仕様だ。マイク全面90度〜120度くらいの画角だと思う(メーカーは公表してない)。つまり、後方の音は綺麗にカットされる。
ショットガンモードに比べて、周囲の自然な環境音も録音できるので、その場の雰囲気を残したい撮影では重宝する。ショットガンモードはノイズリダクションの同じように周囲の音を排除するのが目的で、カーディオイドは雰囲気を残すと考えるといい
もう1つが無指向性モード(オムニマイク相当)。これは上下左右360度を丸ごと録音するモードだ。主に送信機を胸につけて使う場合に用いる。ここでマイク特性の基本を紹介しておくと、オムニがもっとも自然な音に聞こえる。つまり、マイク評価を行う場合に、オムニとショットガン(スーパーカーディオイド)を単純比較してはいけない。そもそも音響特性が異なるので、同じ音には聞こえないのだ。概して言えば、オムニは自然で柔らかく聞き心地がいい。対してスーパーカーディオイドは硬い音に聞こえる。主な原因は低音成分の差にある。低音は広がりやすく残響しやすい。そのため、オムニは被写体の低音成分を多く拾う傾向がある。一方のスーパーカーディオイドは被写体から来る音だけを積極的に拾うため、オムニよりは低音が少なく感じやすい。
さらに面白いのは双指向性モード。これはカーディオイドマイクを前後の2つの方向へ向けた状態だ。インタビューで質問者と回答者の両方の声を録音するのに適している。サイドの音はカットされるので環境音の軽減になる。
さて、このMic Proだが、ショットガンモード(スーパーカーディオイド)でも、かなり音質がよく、オムニの音と並べなければ音質が違うことに気づかないかもしれない。実はデジタル式のショットガンはかなり不自然になる製品が多いのだが、このMic Proは驚くほど自然だ。これなら映画の中で複数のマイクを混ぜて使っても違和感がないだろう。
このように、プロが必要とする全ての画角がよういされているのがMic Proの特徴だ。その音質もプロが現場で使えるハイクオリティーだということを付記しておこう。
これまでにない高音質なノイズリダクション
AIで人の声を綺麗に分離
今度なオートボリュームが便利
ノイズリダクションの性能は日進月歩だ。編集アプリに搭載されているノイズリダクションもAI処理によって人の声だけをうまく分離してくれるようになった。
そのような高度なノイズリダクションがMic Proに搭載されている。しかも、複数マイクを使っているために、あらゆる環境に最適なノイズ処理が可能になっている。
搭載されているのは2つのモードで、弱(Weak)と強(Strong)だ。通常は弱でほとんどの場面で非常に自然でクリアな声を録音できる。強は自動車の中など極端な騒音で使う。ノイズリダクションで問題になるのが声が上がったり下がったりするポンピングと呼ばれる現象だ。録音時に生じたポンピングは編集で救うことができないので、プロの現場ではカメラやマイクに搭載されているノイズリダクションを使わない人がほとんどだ。ところが、このMic Proのノイズリダクションは非常によくできていて、相当な悪条件でない限り、ノイズリダクションがかかっていることに気づかないレベルで処理される。
さらに素晴らしいのが、このノイズリダクションはマイク(送信機)個別に設定が可能なことだ。他社のマイクだと、2つのマイクを使う場合にノイズリダクションを入れると、両方のマイクにノイズリダクションがかかってしまう。これで困ることがけっこうあるのだ。
言い換えると、Mic Proの送信機はそれぞれ1つずつが完成されたマイクレコーダーになっていて、音のミックスや後述のタイムコードなどの司令塔として受信機が役割を持っているということだ。余談だが、筆者はMic Proの送信機だけをポケットに入れて持ち歩いている。受信機がない場合にはスマホアプリで設定変更を行うのだが、普段使う必要なモード切り替え電源ボタンの複数クリック(1回・2回・3回で別の機能)と録音ボタンで用が足りる。

さて、もう1つ述べておくべきは『オートボリューム』だ。これが実に自然だ。喋っていない時に環境音が大きくなるという下品なことが起きないし、急に大声を出されても自然に使いやすいレベルに抑えてくれる。不自然さが全くと言っていいほど感じられない。送信機内で32bitフロート録音も可能だが、そんな機能を使わずともマイク任せでボリュームを調整したもらった方がいいし、高音質だ。
このオートボリュームは高度なリミッターでもある。先程のように急な大声でも、全く違和感がなくレベルが最適化される。逆に複数マイクで一人だけ声が小さい場合でも、それもいい具合に持ち上げてくれる。優秀な録音技師を雇ったように思えるくらいだ。
映画や番組で、複数マイクを同時に使う場合にMac Proに任せてしまう方が仕上がりが良いのではないかと思うくらいだ。プロとして脱帽だ。
マイク(送信機)内部ではステレオ音声録音も可能
びっくりするほどの高音質ステレオだ

さて、さらにプロを唸らせる機能がある。それはマイク単体でのステレオ録音モードだ。正確にはマイクRAW録音になる。つまり、3つのマイクをステレオ音声としてそのまま内部録音できる。
筆者の場合は環境音を録音することに使っているのだが、実は本来の使い方としては、ショットガンモードやノイズリダクションなどのデジタル処理を行う前の生音(RAW音声)として記録することができるのだ。前述したが、ショットガンモードでは、マイクの横や後ろが全くと言っていいほどカットされる。インタビューで質問者が何を行っているかが聞き取れないほどだ。これだと編集で困る。そこでRAW音声を使えば、後ろの音も聞こえてくるのだ。ノイズリダクションも好みに合わなければRAW音声を編集アプリで調整し直すこともできる。
ただし、RAW音声からショットガンモードのような画角が狭い音を作り出すのは、編集アプリでは無理なので、Mic Proのショットガンモードを使う方がいい。
ちなみに、内部収録をモノラルにすることもできる(デフォルト設定)。この場合は受信機へ送られてくる音と同じものが録音される。つまり、ショットガンやノイズリダクションのかかった音である。
内部収録モードを切り替えることで、あらゆる現場の難しい状況を打破することができるだろう。もちろん、内部収録モードの切り替えは受信機から行えるし、スマホアプリでも可能だ。
低遅延でアナログマイクと混ぜてもOK
複数マイクの可能性を広げる
Mic Proは標準で2マイクで運用できる。また、1つの受信機で最大4台のマイク(送信機)が使える。ただし、4つのマイクを別々にカメラに送るには、ソニーのMIシューに対応した専用アダプターを使うか、パソコンにUSB接続してオーディオインターフェースとして使う必要がある。4つのマイクを受信機でアナログ出力する場合には、1chと3chがLch、2chと4chがRchにステレオミックスされる。
ただ、マイク単体が32bitフロートレコーダーになっているのと、後述するタイムコード同期が可能なので編集時に音をアイソレーション(分離)して扱うことはできる。映画ではアイソレーションが当たり前なので、マイク個別に録音データが残るのはありがたいし、32bitフロート録音でマイク内部には45時間弱も記録できる。
座談会などで複数マイクを使う時に起きる問題が、1つの声が複数のマイクへ入ってしまって起きるエコーだ。実際には変な残響に聞こえる。テレビ番組では、喋っていない人のリアルタイムにボリュームを上げ下げするフェーダーコントロールを行うか、高度なコンプレッサー処理で喋っていない人の声を下げている。これがけっこう難しく、プロとアマチュアの音質差として現れる。
ところが、このMic Proはマイクの画角調整が可能だ。カーディオイドモードで使うことによって、複数マイクのエコー問題が回避できる。これは簡単でありがたい。
一方、映画ではアナログマイクとデジタルマイクを混在する時の伝送遅延が問題となる。ダメなマイクだとミキサー(レコーダー)の遅延機能の範囲外になってしまい、同時に使えないこともある。このMic Proの場合、かなり遅延が小さい。実際にやってみると22msくらいアナログマイクを遅延させれば違和感が全くなくなった。一般的には同じ音がアナログとデジタルに入ると、どうしても音質の差から来る違和感が出てしまうのだが、Mic Proは自然に音が馴染んでいる。この点からしてもProと名付けただけの性能を認められる。
さて、Mic Pro単体での複数マイクの使用だが、最大で4chまで増やせる。前述のようにカメラへはステレオ2chになってしまうが、送信機での個別録音で対応可能だ。一方、複数チャンネルを撮影中の観測(聴き比べ)にも、いい機能が搭載されている。ヘッドホン出力でマイクを個別に聞くことができるのだ。1つのマイクだけマイクが遠く聞こえるなど、複数マイクで全ての音を同じようにするセッティングは意外に難しいので、この個別に音が聞ける機能は本当にありがたい。
さらに、外部マイクも利用可能だ。送信機にマイク端子はついていないが、オプションのUSB-Cマイクアダプターを使えば、プラグインパワーのマイクが使える。近年、プラグインパワー仕様のマイクの音質も飛躍的に向上しているので、ショットガンマイクやカーディオイドマイクなど、被写体に応じたマイクの使い分けも可能だ。ちなみにオプションのラベリアマイクの音質も非常にいい。ただ、映画で衣服に仕込むにはちょっと大きいので、そこはプロ用のマイクを使った方がいいだろう。もちろん、使える。
2マイク(送信機)&4受信機運用
バッテリーの効率的な運用と高速チャージ
これらがもたらす映画録音の快適さ
さて、Mic Proが映画録音で威力を発揮するのは、複数受信機の運用だろう。映画録音では音の送り先が複数になる。まず、録音技師(音声マン)、そしてカメラ、さらに、録音助手(ブームマン)、そして監督だ。録音技師のレコーダーから見れば、送り先が3箇所にもなる。多くの映画の現場で、カメラや監督へ聞かせる『送り』という音は、かなり低音質な場合がある。高音質な音は編集時に差し替えるので、現場では必要最低限の音しか送らないのだ。
そんな現場にMic Proは使える。高音質な音を必要な人へ送れることは、現場での品質向上につながる。しかも、バッテリー管理が非常に楽だ。10時間のロングライフで、5分間の充電で1.5時間の運用が可能だ。ほとんどの現場では、10時間あれば充電せずに済むだろう。映画の場合、撮影中には電源を入れっぱなしで、長い場合には14時間くらいになることもある。この場合でも、食事休憩で充電すれば乗り越えられる。もちろん、充電ボックスが使えるので、電源を確保する必要もない。また、もちろんUSB給電しながらの運用も可能だし、送信機から電波が止まって15分後に受信機はスリープモードになり節電。電波がくれば自動復帰する。そのほか、カメラを繋いでいる場合には、カメラの電源が入れば受信機も一緒に起動、カメラがオフになれば受信機もオフになるカメラ連動機能も搭載されている。
タイムコード同期も可能
シンプルで使いやすい

映画ではタイムコードシンクロが当たり前になった。もちろん、Mic Proにも搭載されている。3.5mmステレオ端子から音声タイムコードとして入出力が可能だ。ステレオケーブルのLchにタイムコードの入出力を割り当てたり、両チャンネルに出力することができる。
また、入力モードでは当然のことながらJAMシンクしてくれる。ただ、タイムコード出力の場合にワールドタイムを使うことはできず、もし、Mic Proをマスター(親)にする場合にはゼロスタートになるし、USERビットを割り当てることもできない。まぁ、映画の現場ではマスターはタイムコード専用機器(DeityのTC-1やTentacleSyncなど)を使って管理するので、この仕様で必要十分だ。
特筆しておくとすればタイムコードで60fpsモードを搭載していることだろう。世界標準規格にはない仕様だが、最近は60fps収録が多くなっているので、これはありがたい。
なお、タイムコード出力の音声レベルはかなり高いので、カメラに入れる場合にはカメラ側のマイクボリュームをかなり下げて(ゼロに近いレベル)、Mic Proの音声(マイクからの音)は受信機の出力レベルをかなり上げるというような設定が必要になる。
なお、送信機内で録音した音声には、Lchに音声タイムコード、Rchにマイクの音(指向性等が調整済み)のステレオ記録になる(タイムコードがONになっている場合は、送信機でのステレオ録音モードは自動的にOFFになる)。
まとめ

さて、まとめると、非常に高音質で多機能。映画録音などのプロが使えるレベルに仕上がっている。というか、プロ向けの品質のマイクだ。オプションも充実している。付属のウインドジャマーも良好。3マイク全体を覆うジャンボウィンドジャマーも優秀だ。
電波到達は400mということでかなりよく飛ぶ。プロ用ではB波帯という使えるマイク数がかなり限られてしまうものを使わざるを得ず、複数マイクではチャンネル不足に陥っている。そこに、この高音質なデジタルマイクの登場で、チャンネル問題はかなり解決できると思う。
個人的にはステレオ録音モードが気に入っている。3マイクのRAWなので、ステレオ感はあまり強くないが(センターマイクも生きているだろう)、映画での環境音としては非常に扱いやすいし、アンビエント録音(環境映像などの録音)にも使える高音質だ。
最近のデジタルマイクとしては高額な製品になるが、プロ用マイクとしては画期的に安いと評することができる。おすすめの一台だ。
●Insta360 Mic Proの製品情報
