カメラと写真映像のワールドプレミアショー、CP+(シーピープラス)2017が2月23日(木)~26日(日)にパシフィコ横浜にて開催。会期合計66,665人の来場者を集め、盛況裡に幕を閉じた。
今年のCP+では関連メーカーがひしめくメイン会場をはじめ、別棟ではプロ向け動画制作セミナー、またフォトアクセサリーアウトレットなどもあり全体的に盛り上がりを見せていた。ここではメイン会場で見かけ興味をひいた製品(主に動画関連アクセサリー)を紹介したい。(順不同)
●SIRUI
ビデオサロン2月号特集「自立式一脚&モバイル三脚」でも扱った、SIRUIの2017年新型モデルの姉妹品、アルミモデルのEP-204S。紹介したカーボン製品同様、スタンド足部分が新型機構になっている。4段で610~1600㎜高、耐荷重8㎏、自重1.1㎏。¥27,000
また、卓上や低床で使えそうな小型自立式一脚も。3T-35K(ブラック)と35R(レッド)。アルミニウム2段、51~340㎜高、耐荷重4㎏、自重390g。¥12,500
●JOBY
JOBY(ジョビー)のアクショングリップ新製品。グリップ部分が2600mAh内蔵バッテリーになっていて、先端はGoProマウントを装備。1/4インチネジアダプターも付属。上に装着するアクションカメラやスマートフォン等に電源を供給できる(スマホマウントは別売)。
●富士フイルム
5000万画素を誇る話題のカメラ、GFX 50Sで持ちきりの富士ブース。テスト機を触るのはなんと行列40分待ち…なのでカメラについての詳細はメーカーHPにて。http://fujifilm.jp/personal/digitalcamera/gfx/fujifilm_gfx_50s/
特設会場にて、しばし5000万画素の凄味を鑑賞。
その横手側、立ち寄ったFUJINONのシネマコーナーでふと見ると何やら真剣に見ている横顔が…。
筆者の柳下隆之さんにバッタリお会いした。そこに、加えて岡英史さんまで!(びっくりしながら慌てて撮ったのでブレててすみません)。
2月号の「自立式一脚&モバイル三脚」特集チームが奇遇にも集結。業界関係者なので会場にいらっしゃることは当然なのだが、この広い会場で同じ時間に出くわすことができた偶然はすごいことに思える。
FUZINON Eマウントのシネマ用ズームレンズ、18-55㎜は4月にも発売。詳しくはすでにこちらで。https://videosalon.jp/2017/02/fujinon/
50-135㎜のほうは夏辺りに登場予定という。
●ベルボン
岡さんに教えてもらって急いで見にいった先のベルボン。本誌通販でも人気のモバイル三脚の脚を担っているベルボンのUT-63のシリーズに待望のカーボンが登場。2017年春発売予定。
UTC-63/カーボン5段。折り畳み時36㎝、340~1550高、耐荷重4㎏、自重1.52㎏¥66,000
UT-63も脚の剛性で評価が高かったが、今回のモデルでさらにねじれ強度13%もアップしたという。岡さんに前に教えてもらった剛性チェックを試してみたが、確かに安定感抜群で目を見張る。
先着おそらく200名、ということでUTC-63が底部に綺麗に収納できるカメラバッグのプレゼントキャンペーンも。
新製品というわけではないが、ベルボンとコールマンのコラボ製品CVシリーズのCV-2に興味をそそられる。ひとつの小型三脚をキャンプでのミニテーブルにも活用。なるほど。
●マンフロット
1月号のアクセサリー連載、2月号のモバイル三脚特集でもご紹介したbefree liveにカラバリが登場。その名もbefree color。ブルー、グリーン、レッド、グレーの4色。¥26,600
新製品のスマートフォンアダプター、TwistGrip。よく見かけるスマホホルダーもマンフロットが手掛けるとさすが剛性感と高級感がただよう仕上がりに。¥6,400
●浅沼商会
iFootage初となるミニクレーンが登場。Mini Crane M1-Ⅲ。カーボン製角形アーム採用で、軽量化と剛性を両立。可動半径120㎝、上下可動範囲200㎝、重量3.8㎏。
トルク調整、カメラのアングルも手元で変えられる機構を採用。
カメラヘッド部にボールカップを用意することで、ここでも雲台が使える。
アルミ三脚も同時に登場。Wild bull-T5。アルミ3段、20~150㎝高、ボールカップ75㎜、重量4㎏。
また、2月号の特集に間に合わず残念だったiFootageの自立式一脚の姿も。リリースはまだということだが、注目は「C120」モデル。最低高が50㎝もなく、おそらく特集で扱ったどの製品よりもローレベル使用ができそうだった。
簡単に取り外せるスタンド部と分ければ、そう大きくもないカメラバッグにすっぽりと納まる。
登場はまだ先だが、iFootage の雲台も出てくるという。
●Perfant
中国が拠点のPTU製品からスマホに差すだけで360度ビデオ撮影が手軽にできるカメラ、winkがお目見え。現在はAndroidのみの対応となるが、スマホだけで完結する360度VRが手にできる。
●Kenko
4K・8K時代を見据えて超高解像に対応する新世代フィルターを続々と登場させるケンコー。「ZX」(ゼクロス)というブランドで、NDやプロテクターをはじめ、さまざまなフィルターをこのシリーズにて4月より発売予定。
「EVO」ブランドとしてアルミ製の新型フィルターホルダーも近日発売。従来のホルダーとは一線を画す質感と操作性。
自分で組み合わせて自在に伸ばせるレンズフードも。
●SLIK
VTシリーズに新モデル。プロ500DXシリーズと同等の脚を採用したダイワ軽量ビデオ三脚の上位モデル。VT-523N。アルミ3段、格納高755㎜、380~1535㎜高、60㎜ボールレベラー、重量2.85㎏。¥55,000
タイムラプス機能付き赤道儀(参考出品)
スイング角度5~360度(5度刻み)、恒星や月、風景撮影に使える赤道儀モードと、左右回転方向や速度を選べるタイムラプスモードがある。全高54㎜×80㎜×奥行80㎜
2ウェイ2軸微動雲台(仮称)(参考出品) 重量250g
●RODE
ワイヤレス送受信システム、ニュースシューターキット(RODELINKNS)。受信機190g、送信機222㎏と軽量。¥55,000
USBタイプのナレーション吹き込みマイク。NT-USB。520g。¥20,000
●HAKUBA
防水性とクッション性を兼ね備えたドライクッションポーチ。IPX4認定。材質は210D TPU ラミネートナイロン。雨の中ちょっと持っていく時に便利そう。
サイズは4種類。S¥5,450~W¥6,800
肩にかけた一眼の、移動時等の揺れを抑えるカメラハーネス。レンズをこのハーネスの中に入れることでゆさゆさと揺れるのを防ぎ、快適なカメラ携行ができそう。
対応レンズ最大径:110㎜。重量約100g。¥4,700
カメラ全体をがっちりとホールドするカメラホルスターも。GW-PRO カメラホルスターG2。対応レンズ最大径:110㎜。重量約800g。¥11,000
●日本カメラ博物館
会場の奥に設けられた特別展示。最初期の映画撮影機材をはじめ、歴史を彩ってきた撮影機材や映写機の数々が展示され、往年の機材ファンがじっくりと眺めていた。
最後に、ミッチェル(スイス)鳩カメラ。今でいうドローンの先駆けと考えると微笑ましい。16㎜フィルム等のカメラを鳩の胴体に装着して飛ばし、時計仕掛けのタイマー撮影で上空から撮影。