REDの代理店であるRAIDの展示会が、6月8日、9日の2日間、開催された。RAIDといえばREDなのだが、実はREDデジタルシネマ社以外の取り扱いメーカー、製品がいろいろと増えている。そのあたりを中心に紹介したい。
まず注目したのが現場のモニターとしてレンタルでもかなり使われているSmallHD。
デジタル一眼用のLUTが当てられるモニター
新ラインナップとしてデジタル一眼に最適な5インチのHDモニターが登場。価格はまだ正式にきまっていなが6万円前後のようだ。片側に出たアームが特徴的で、モニターの角度を見やすい位置に変えることが簡単にできる。入力はHDMIのみで、タイプD端子が左下の角にあって、このように斜めに接続する。角に端子をつけるというのは意外と邪魔にならなくていいような気がした。端子部が奥まっているので、無理な力がかかって端子部を壊す危険性も減るのかもしれない。液晶はタッチパネル式なので、専用フードなどはないが、上下にネジ穴があるので、自分で工夫することはできそうだ。
この端子部には、外部からの電源供給用のUSBもあった。バッテリーはソニーのLバッテリーを背負うこともできる。
プリセットでこれだけのLUTが入っているので、モニタリングには十分で、だらにオリジナルのLUTを読み込むこともできる。
そのほかのモニターのラインナップもリニューアル。SmallHDの特徴である薄型コンパクトはそのままに、702 OLEDは7.7インチのOLED(有機EL)1280×800は300nits。703 Ultra Brightはその名の通り、2200nitsと格段に明るい7ンチのHDモニター。屋外での視認性もよく、またHDR用プレビューとしても使われそう。どちらも波形、ベクトル表示、3D LUTを搭載している。サイズのバリエーションとしてBrightタイプには5インチタイプの503 Ultra Brightもある。価格はOLEDタイプが20万円台、Brightタイプが30万円台とかなり差があるが、実物をみると、Bright液晶タイプのほうが現場での受けは良さそうだ。
波形やベクトル表示、ヒストグラムの表示ももちろん可能で、映像にかぶらないかたちでこのように表示できる。表示位置なども選択できる。液晶はタッチパネル式ではないが、フォーカス拡大位置などは左上にあるカーソルで移動させることができる。
入出力はサイドにHDMIとSDIがある(SDIはちょうど反対側にある)。残念ながらまだ4K入力対応ではない。SDカードスロットは、SDカードに画面キャプチャしたものを保存したり、LUTのファイルを読み込んだりするためのもの。
新たに扱うTANGERINEというメーカーのマットボックスなど
次に注目なのが、RAIDが新たに扱い始めたTANGERINEというメーカー。オレンジのカラーがテーマカラーのようで、各パーツにオレンジが使われている。マットボックスとしては極限まで軽量化されているのが特徴で、ジンバルやステディカムでの運用に適した設計がなされているという。
一眼レンズ用のギア
一眼用のレンズにギアを装着できるリング。BROKEN ANCHORというメーカーのこの製品も扱いを開始したが、このメーカーはこの製品しか出していないらしい。自分たちが作りたいものを作ったということだろうか。
映画のライティングを変えるようなライト
世界の数々の映画の現場で使われているDigital SputnikのLEDライトの販売を開始。消費電力がわずか840Wで、4kW HMIライトに相当する光量を実現するという。DS6はこのような6灯タイプで、おもしろいのは、WiFi経由でタブレットで色の操作が可能なこと。単に色温度を変えられるだけでなく、フィルターのように色そのものを変えることが簡単にできる。照明技師の仕事のスタイルが変わりそうだ。
TangentのRipple
ビデオサロンでもすでにレポートしているTangentのRipple。カラーグレーディングのパネルといえば、本家からDaVinci Resolve用のコントロールパネルが手が届く価格で登場して、盛り上がっているが、あちらは当然ながらDaViniciでしか使えない。Tangentのものはアドビのソフトでも使えるので、たとえば静止画系のユーザー(たとえばフォトグラファー)がその存在を知って試しにきて即購入ということもあるのだそうだ。DaVinciパネルの登場で、Tangent Rippleも注目を集めそうだ。
そしてRED RAVEN
そして注目のRED RAVENなのだが、入荷するとすぐに出て行ってしまうので、売るものがないという品薄状態が続いている。仕方なくSCARLET Wを購入する人も多いらしい。ボディ単体のBRAINで100万円前後で、メディアやモニターも含めて150万円くらいになるが、このコンパクトボディで、4.5K解像度のRAWを120fps回し続けられるというのが魅力。RAVENはEFマウント専用機で、SCARLET Wは5K解像度で、マウントを交換できる。
⇩RED RAVEN
4.5Kで120fps撮影が可能。