ブラックマジックデザインの発表によると、上海の Luminary Visuals Studio が モバイク(Mobile)のプロモーションビデオ「If Mobike Came to My City」の撮影に Blackmagic URSA Mini 4.6K および Micro Cinema Camera を使用した。このプロモーションビデオは、6月末のイギリスでの Mobike 立ち上げに関するマーケティング活動に使用されている。
モバイクは、自転車シェアリングを展開する中国の企業。今回の新プロモーションでは、上海で暮らす様々な国籍の「モバイカー」たちが、モバイクを使用する理由や、彼らのホームタウンにモバイクが進出したらどうなるか、などを語っている。
Luminary Visuals のクリエイティブディレクターであるアレッシオ・アヴェッツァーノ(Alessio Avezzano)氏は語る。
「モバイクのプロジェクトは急を要するもので、着想から完成までにかけられる時間はわずか12日間だった。私たちが厳しい締め切りのプロジェクトでも品質に妥協しないことを知っていたので、モバイクは私たちにこのプロジェクトを依頼してきた。
モバイク側は、上海の複数の穴場的なスポットで撮影したいと考えていた。しかし規模が大きくなると撮影にストップがかかることがあるため、これは簡単なことではない」
スタッフを最小限にするため、アヴェッツァーノ氏のチームは、所有する URSA Mini 4.6K と Micro Cinema Camera を使用することを決めた。
「大型カメラをレンタルした場合、アシスタントを2人増やす必要があった。そうなると規模が大きくなり時間もかかる。そして今回は、短時間で上海中の複数のロケーションで撮影する必要があった。
この2台の Blackmagic カメラはどちらも小型なので、監督・撮影監督・カメラマンを担当した私、アシスタントディレクターとカメラを担当した私の弟、そしてサウンド収録担当者の3人のクルーで事足りた。少人数のクルーでも、Blackmagic カメラのおかげでシネマライクな映像を得ることができた。」(アヴェッツァーノ氏)
同プロモーションビデオの大部分は URSA Mini 4.6K で撮影されたが、映像に遊び心を加えるため、アヴェッツァーノ氏は出演者が Mobike に乗っているシーンを電動自転車から撮ることにした。
「ここで Micro Cinema Camera が役立った。Micro Cinema Camera は非常にコンパクトなのでジンバルやスライダー用のリグも小型で済む。もう1台の自転車からジンバルで撮影したのだが、大きな注目を集めることなく出演者たちの自然な動きを撮影できた。」(アヴェッツァーノ氏)
モバイカーたちが次々と Mobike を借りていくオープニングのタイムラプスにも Micro Cinema Camera が使用された。また、Micro Cinema Camera とともに Blackmagic Video Assist がビューファインダー/モニターとして使用された。URSA Mini 4.6K カメラはすべてのフッテージを 2K のProRes 444 で撮影し、Micro Cinema Camera は1080p RAW で撮影した。
「Micro Cinema Camera の RAW フッテージのサイズは扱いやすい。DaVinci Resolve で調整したら、URSA Mini 4.6K のフッテージと完璧にマッチした。」(アヴェッツァーノ氏)
カラーグレーディングは、上海に拠点を置く8G Studio により、DaVinci Resolve Studio および DaVinci Resolve Advanced Panel を使用して行われた。
ブラックマジックデザイン
https://www.blackmagicdesign.com/jp