11月19日より幕張メッセで開かれたInter BEE 2008から、マイク/音響関係の気になる製品をレポートする。
◆5.0chサラウンド用マイクで収録したサラウンド音声をデモ
三研マイクロホンのブース(3106)では、同社のサラウンドマイクロホンCUW-1080サラウンドシステム(写真左)とWMS-5(写真右)で実際に収録したサラウンド音声のデモを聴くことができた。CUM-180サラウンドシステムはCUW-180、2本とCS-1、1本を組み合わせて5ch分の音声を収録。WMS-5は1本のボディだけで5ch分の音声を収録できる。遊園地などで収録されたものを映像と共に視聴できたが、思いのほか、前後の音の移動感がはっきりしていた。音も明瞭で、AVCHDカメラに内蔵される5.1chサラウンドマイクとはやはり別物という印象。この音を聴く限りでは、カメラ内蔵マイクでもさらなる向上が望めるのではないか、という気がした。
◆ビデオカメラとの相性もよいサラウンドマイク
続いてこちらもサラウンドマイク。
オーディオ・プロセッシング・テクノロジー(APT)ブースに展示されているホルフォン社製H4 SUPER MINI。バイノーラルマイクのダミーヘッドを彷彿させるマイクとドルビープロロジック2のエンコーダーが一緒になっており、ビデオカメラとはミニプラグで接続できる。ステレオの視聴環境でもサラウンドの臨場感が期待できるというのはうれしい。XLRのマイク入力も備えていてガンマイクとも合わせて使用できる。インタビュー撮影などの際に、取材対象の声を別のマイクで収録し、現場の環境音をこのマイクで臨場感たっぷりに収録するという使い方もできそう。ウィンドジャマーもオプションで購入できる。1月にはさらにコンパクトで安価なモデルの発売も予定されているとのこと。
◆カラーバリエーションが楽しいウィンドジャマー
ゼネラル通商ブースの展示。プロフェッショナルマイクロフォンから コンシューマカムコーダー取り付けのマイクロフォンアクセサリー製造メーカーRycote製品。放送業界でも愛好家が多い。黒い物が多いアンダーカバーもカラーバリエーション豊かで目を引かれる(写真右上)。ウィンドジャマーも好みの色でオーダーメイドできるとのこと。サッカーの試合などでマイクを目立たせないように芝生の緑に合わせて緑色のウィンドジャマーを作る人も多いのだとか。
◆アツデン
▲2波受けられるチューナーの新製品。従来製品に比べてひじょうにコンパクトになり、カメラに搭載しやすくなった。
▲ワイヤレスマイクシステムの新製品305LT。トランスミッター側は従来と同じ55BTだが、レシーバーはアンテナ部やS/Nを改善した305UPRに。
◆オーディオテクニカは業務用マイクの参考出品多数
▲すべて参考出品だが、ガンマイクやステレオマイクなどBPシリーズやATシリーズなど。
◆その他ミキサーなど
▲ALESISのUSBオーディオインターフェイス兼iPodレコーディングシステム内蔵8チャンネルミキサー。
▲ラインナップが豊富なベリンガーのミキサー。小型タイプだと1万円前後で買える。
▲トモカの2チャンネルVUメーターの新製品AMU-2S。従来のものよりもコンパクトになり、置き場所をとらなくなった。価格も安くなっている。
●過去のInterBEEレポート一覧はこちら
http://www.genkosha.com/vs/report/interbee/