11月18日(水)から20日(金)まで幕張メッセで開催される国際放送機器展InterBEE2015。
プロオーディオ部門となるHall1から、特に気になった新製品を中心にレポートする。
(11月24日追記)


●Hall1
まずは<タスカム>から。すでに当Webでご紹介済みだが、デジタル一眼やビデオカメラとのマッチングを考えて作られた『DR-701D』(オープンプライス)に注目。動画音声を高音質に記録できる6トラックリニアPCMレコーダーで、HDMI出力のあるカメラと組み合わせて使うと抜群のパフォーマンスが期待できる。録音開始/停止動作の同期が可能なほか、映像とクロック同期して音ズレを防ぐことができる。
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三脚台座があるのでカメラの下方にも着けられるが、シューに着けてカメラの上に据えることで操作性や視認性が良くなる。
A-B/X-Y両方式に対応するリニアPCMレコーダー『DR-40 VERSION2』(オープンプライス)。
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また、TFTタッチパネル液晶、BWF、24/192対応の業務用8トラックオーディオレコーダー『HS-8』(オープンプライス)や、ポン出しコントローラー『RC-HS20PD』(26万円)も新登場。
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<ゼンハイザー>からは、ロケで助かりそうな新型のワイヤレスマイクシステムが登場。ビデオカメラやデジタル一眼のXLRプラグ直ざしするAVXワイヤレスシステム用小型受信機『AVX EKP』と、プロ仕様ピンマイクMKE2付属の送信機『AVX MKE2』。1.9GHzという、あまり混まない帯域を仕様するため、ストレスのない運用を可能にするという。
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オートマネージメント機能
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もうリニアPCMレコーダーいらず? ライトニングケーブル接続でiPhoneやiPadをレコーダーにできるマイクシステム。アップルからすでに先行発売されているが、ゼンハイザーも12月に発売予定。
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『ClipMic digital』(2万5000円内外)と、より高音質記録できる『MKE 2 digital』(5万円内外)
<ローランド>からは、ワンマンオペレートの強力な味方、『V-1HD』。A4サイズの半分の大きさにも拘らず4chのHDスイッチングが可能。カメラ音声に加えて、外部入力2系統の音声入力も備え、オーディオミキサー機能も備える。
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ハイエンドかつコンパクトなマルチフォーマットビデオスイッチャー『V-1200HD』(本体115万+専用コンソール65万)も新登場。
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オーディオ部門からは最後に、ユーザーはアプリを入れるだけのこれから始まる新サービス『HEARING HOTSPOT』。空港のロビーやレストラン、病院や博物館などで自分のスマホやタブレットにストリーミング配信されたサウンドを聴ける。もちろんこれから施設やお店が配信サービスを導入していくかどうかが鍵となるが、モニターで画は見れても音はなし、もしくは小さくしか聴こえない、という世界が変わりそうな予感がする新サービスだ。
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●Hall2
ホール2からは映像・放送関連機材部門となる。
まず目を引いたのは、<CreateLED>の巨大ディスプレイ。クロアチアで撮影した美しい映像が迫力満点の巨大パネルに映し出される。
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興和光学<KOWA>は既発売のレンズ、PROMINAR 8.5㎜ F2.8や同25㎜ F1.8などを、動画ユーザー向けにブラッシュアップした製品を参考出品。リングの刻みをより深くし、動画撮影での利便性を高めているという。
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エヌ・イー・ピー<NEP>はより使いやすく考えたLEDライトを新提案。従来のLEDライトはLED自体の点光源が見えているが、これは枠の周囲にLEDを配置することで完全な面光源を実現。
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四角いタイプの『LED-L1028FLAT』(4万円)は最大光量200ルクス、丸型の『LED-CIRCLE15-FLAT』(4万円)は最大光量280ルクス。どちらも光量と色温度(3200K~5600K)調整可能。
最大光量600ルクスの大型タイプ『LED-L3030FLAT』(9万円)もある。
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ソニーのカメラを強力にサポートする数々の補強ギアがオランダ<Vocas>社から。三脚プレートやハンドル部の補強、リングを微妙に回せる木製の大型リング、握り心地抜群の木製トリガーなどなど、主にFS7を想定した業務用リグ。
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<ルミカ>から4Kの360度カメラが新登場(予価14万4千円))。
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<アビッドテクノロジー>のブースでは機器展示のほか、映画『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』のサウンドミキングや、報道制作ワークフロー、Avidオーディオ・ポストソリューション、最新Avid 4Kソリューションなどステージが一日盛り上がる。
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<グラスバレー>では4Kの新編集システム、HDWA-4K2 Elite/4K2の説明ブースがユーザーでにぎわいを見せていた。4K2 Elite(オープンプライス)は20コア(40スレッド)のXeonプロセッサにメモリ:64GB、6TB(8xSSD/RAID-50)のメディアドライブを有する。4K2(398万)は16コア(32スレッド)Xeonプロセッサにメモリ:32GB。
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8Kも展示。
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日本ビデオシステム(PROTECH=プロテック)と三脚メーカーのACEBILは今回のInterBEEでは合同でブースを統合して展示。毎年配布される分厚いPROTECHのカタログの後半10ページ分はACEBILのカタログになっており、カタログも統合していた。
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PROTECHブランドは光コンバージョンシステムの販売で成長を続けている。今年の新製品での注目は、パナソニックDVX200用のショルダーアダプターST-7R。価格は118000円。パナソニックブースでも展示されていた。ショルダーカメラ用の三脚ベースにワンタッチで可能。シャーシは堅牢なアルミダイキャストを採用。握りやすい新設計ハンドルになっている。ハンドル部分が右にオフセットしているので、EVFを覗くことも可能。バッテリーはVマウントのプレートに装着でき、さらにライト用のカムタップ出力も装備されている。
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三脚、ペデスタル、トラッキングレール、コンパクトスライダー、ジブアームなどラインナップを拡充している台湾の三脚メーカー、エースビル(ACEBIL)。三脚は小型カメラ用のものから、75㎜径、100㎜径、150㎜径までフルラインナップ。売れ筋はデジタル一眼や小型カムコーダー向きのX2 SYSTEM。耐荷重は5kgまで。カウンターバランスはフリー+7段階切り替えで、パンとティルトはフリー+3段階切り替えでトルクを変更できる。112,000円。
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●過去のInterBEEレポート一覧はこちら
http://www.genkosha.com/vs/report/interbee/