ニコンは4K/30pの動画撮影に対応した高級コンパクトデジタルカメラシリーズ「DL」3機種を発表した。3モデルは1.0型裏面照射CMOSセンサーを搭載し、有効画素数は2081万画素。光学ローパスレスフィルター仕様で解像感を活かした撮影が可能になるという。また、新たに開発された画像処理エンジン「EXPEED 6A」は4コアCPUを搭載しており、高感度や階調豊かな映像を実現するという。
動画撮影は最大4K/30p、1080/60p撮影にも対応するものの、動画はファイルサイズ4GBまでで分割される。撮影時間は最長29分までとなるなるが、1080/60p時は、最長10分までとなる。移動しながら撮影した映像を倍速ムービーとして記録する「スーパーラプス動画」や、時間の経過による被写体の変化を定点撮影し、約10秒に凝縮する「タイムラプス動画」にも対応する。
DL18-50 f/1.8-2.8:被写体のパースを調整できる「アオリ効果」機能を搭載
▲ニコンDL18-50 f/1.8-2.8 オープン価格(推定価格:本体のみ10万5,000円前後、EVFキット12万5,000円前後) 2016年6月発売予定
DL18-50 f1.8/2.8は18-50mm相当の撮影画角をカバーし、開放F値1.8。コンパクトデジタルカメラとしては珍しい18mmという広角をカバーする。外形寸法は約106.0×63.0×57.5mm(突起部除く)、質量は約359g(電池、メモリーカード含む)。
建物等の撮影用に被写体の傾きを水平・垂直方向に20段階で補正できるアオリ効果機能を搭載する。
▲約104万ドットの3型チルト式有機ELモニター。自撮りも可能。
▲EVFはオプションとなる。
▲本体背面
▲本体天面
DL24-85 f/1.8-2.8:ポートレートやマクロ撮影向け
▲ニコンDL18-50 f/1.8-2.8 オープン価格(推定価格本体のみが8万円前後、EVFキットが10万円前後) 2016年6月発売予定
DL24-85 f1.8-2.8は24-85mmをカバーし、ポートレートやマクロ撮影向けモデルとして展開。ステップズームリング上の「S.macro」にセットすると、約0.37倍(35mm判換算で等倍)でレンズ前約3cmの至近距離のマクロ撮影が可能になる。また、光量を約1/8(シャッタースピード3段分相当)まで減光できるNDフィルターも内蔵する。ボディーのカラーバリエーションはブラックの他、シルバーも用意。外形寸法は約104.9×61.3×49.8mm。重量は約345g(電池、メディア含む)。
DL24-500 f/2.8-5.6:動体撮影に適したSPORT(VR)モードや内蔵EVFも搭載する高倍率モデル
▲ニコンDL24-500 f/2.8-5.6 オープン価格(推定価格本体12万円前後) 2016年6月発売予定
24-500mmの撮影範囲をカバーする高倍率モデル。スポーツなどの動体撮影時に安定したファインダー像を写し出すSPORT(VR)モードを搭載する。外形寸法は約122.5×89.9×138.8mm。重量は約780g(電池、メディア含む)。
HDMIのスルーアウトに対応し、YCbCr、4:2:2、8 bitの出力ができ、外部レコーダーとつないで録画することはできるものの、4K録画モードを選択した場合は、1080pまたは720pの解像度で出力され、本体内のメモリーカード記録やAFの使用はできない。
▲スポーツなどの動体撮影時に安定したファインダー像を写し出すSPORT(VR)モード
◆ニコンDLシリーズ:ニュースリリース
http://www.nikon.co.jp/news/2016/0223_dl_01.htm