HD編集でもPro 8導入効果は“大”
〈解説〉編集部
ハイビジョン編集用途でも以降する意義は大きい
この企画の目的は、Neo 3.5の在庫限りでの販売終了(開発終了)と、7月末日までの期間限定でリリースされた、NeoユーザーのためのPro 8への優待アップグレード版を紹介すること。そして、Pro 8への移行を悩んでいる人に判断材料を提供することの3点である。
アップグレード版のプレゼントも併せて実施しているが、「開発終了を知らなかった!」、「4K編集に挑戦したいのでぜひ移行したい!」など、熱い想いが書かれた応募ハガキが多数寄せられ、反響の大きさに驚いている。
さて第2回目では、先月紹介したPro 8に移行するメリットのひとつ「HD編集が軽快になる」を実証するための実験をしてみた。テスト方法や結果は以下に示すが、リアルタイム再生性能とレンダリング性能を比較できる検証内容を考えてみた。
まず検証①から分かることは、同じパソコンを使っても、ソフトを替えることでまるで結果が違ってくるということ。Neo 3.5からPro 8に移行すると、リアルタイム再生性能で約1.5倍、レンダリング性能で約2.5倍、パソコンの性能が向上したような結果が得られるのだ。パソコンの性能を上げるためにCPUなどを交換するのは大変だが、ソフトを替えるだけで、これ程大きな効果が得られるというのは見逃せない。
また、Neoユーザーには少し前のパソコンを使っている人も多いと思うので、検証②では初期のCore i7を搭載したパソコンにPro 8をインストールしてテストしてみたが、それでも効果があることが分かった。クイックシンクビデオが登場する前のCPUのため、BD用のファイル出力はソフトウェア処理となり時間が掛かってしまったが、それ以外は周波数が高い第4世代のCore i7でNeo 3.5を使うよりも結果が上回った。
4K編集用として注目されるPro 8だが、ハイビジョン編集を楽しんでるユーザーでも導入するメリットがありそうだ。
[テスト方法]
15 秒の9画面マルチプロジェクトを用意してEDIUS Pro 8 を導入するメリットを検証
▲HD編集時のEDIUS Pro 8とNeo 3.5の性能を比較するために、タイムラインにはAVCHD形式の60i(24Mbps)映像を9本重ね、レイアウターで9画面マルチ映像を作成した(時間は15秒)。次に、コマ落ちしたら再生を停止する設定にして、何画面までのリアルタイム再生が可能かをチェック。さらに全体をレンダリングしてプレビューできるまでの待ち時間と、BD用のファイル出力に掛かる時間を測定して、レンダリング性能を比較している。
[パフォーマンス検証①]
同じ性能のパソコンでPro 8とNeo 3.5の能力を比較する
EDIUS Pro 8 | EDIUS Neo 3.5 | |
---|---|---|
リアルタイム再生性能 | 6トラック | 4トラック |
レンダリング性能 | 26秒 | 1分7秒 |
ファイル出力性能 | 24秒 | 1分2秒 |
▲同じパソコン(●OS:Windows 8.1(64ビット)/●CPU:Core i7-4790K 4.00GHz/●メモリー:8GB)を使っても、Pro 8はNeo 3.5に対し、リアルタイム再生性能で約1.5 倍、レンダリング性能で約2.5倍の能力を発揮するという結果になった。同じクイックシンクビデオを使っても書き出し時間にこれほど差が開くというのは驚きである。
▲Pro 8は7トラック目で再生を停止
▲Neo 3.5は5トラック目で再生を停止
[パフォーマンス検証②]
6年前のパソコンでPro 8を使うとどうなる?
EDIUS Pro 8 | |
---|---|
リアルタイム再生性能 | 5トラック |
レンダリング性能 | 34秒 |
ファイル出力性能 | 3分7秒 |
▲古いパソコンでもPro 8を使用する意味があるのかを検証するため、6年前のパソコン(●OS:Windows 7(64ビット)/●CPU:Core i7-975 3.33GHz/●メモリー:6GB)で上と同じテストをしてみた。さすがにクイックシンクビデオ登場以前のCPUのため、BD用のファイル出力時間は掛かってしまうものの、その他は上のテストのNeo 3.5を上回る結果となった。最新のパソコン以外でも導入する意味はありそうだ。
[参考]
Core 2 Quad+Neo 3 ではこんな結果に
EDIUS Neo 3 | |
---|---|
リアルタイム再生性能 | 1トラック |
レンダリング性能 | 10分42秒 |
ファイル出力性能 | 13分16秒 |
▲Core i シリーズのCPUが登場する以前のパソコンでは、どんな結果になるのか興味が湧いてきたので、参考に4コアCPUのCore 2 Quadを搭載するパソコン(●OS:Windows Vista(32ビット)/●CPU:Core 2 Quad Q9450 2.66GHz/●メモリー:4GB)にNeo 3をインストールしてテストしてみた。結果は「AVCHDは負荷が高い」と言っていた当時を思い出させるものとなった。まるで今の4K/30p編集に近い点が興味深い。
▲古いパソコンでNeo 3を使ってテストしたが2トラック目で再生を停止
優待アップグレード版は7月末日までの販売
①EDIUS Pro 8 アップグレード版from Neo
今年の7月末日までの期間限定販売になるNeoユーザーを対象にした特別価格のアップグレード版(39,800円)。量販店などで購入可能で、ソフト本体はダウンロード提供。インストールには 使用中のNeoのシリアルが必要になる。
【対象製品】
EDIUS Neo
EDIUS Neoブライダルパック
EDIUS Neo 2
EDIUS Neo 2 Booster
EDIUS Neo 2 Booster with FIRECODER Blu
EDIUS Neo 2 Booster with HDSPARK
EDIUS Neo 2 Booster with 声の職人 LITE for EDIUS
EDIUS Neo 2 with FIRECODER Blu
EDIUS Neo 2 with HDSPARK
EDIUS Neo 3
EDIUS Neo 3 with FIRECODER Blu
EDIUS Neo 3.5
EDIUS Pro 8について詳しくはこちらを参照
EDIUSマイクロサイト「EDIUSWORLD.COM
PRESENT
「EDIUS Pro 8 アップグレード版from Neo」を5名様にプレゼント
EDIUS Pro 8への移行を決断された方のために、アップグレード版を5名様にプレゼントします。〆切は2016年6月17日到着分まで。官製はがきに①郵便番号、②住所、③氏名、④電話番号、⑤使用中のEDIUS Neoのバージョン、⑥メインで使用しているビデオカメラの型番、⑦Pro 8への移行を決断した理由、を書いてご応募ください。ご記入いただいた個人情報は、当選者の判断とプレゼント発送以外では使用致しません。
【宛先】
〒102-8716 東京都千代田区飯田橋4 -1-5 (株)玄光社
ビデオSALON.Web「EDIUS Pro 8プレゼント」係