キングジムのラベルライターTEPRA(テプラ)SR3700Pのテストレポート。


PCとの連携で使い勝手も
使い方の幅も広がる
精細なラベル作りが可能

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キングジム
SR3700P ¥20,790
◆製品の特徴
 ラベルライターとして20年の歴史を持つキングジムのテプラ。今年発売されたSR3700Pは単体で使用するラベルライターとは異なり、PCとUSB接続し、PCのキーボードで文字を入力するタイプとなる。
 筐体に液晶パネルやキーボードを搭載しないため、幅48ミリ、高さ107ミリというコンパクトさ。デザインも一新され、テプラではマックOSへ初めて対応したことも話題になった。
 今回はPC接続型ラベルライターの特徴とウィンドウズとマック環境でどのような違いがあるのかチェックしてみよう。
◆PC接続機の利便性
 これまでPC接続型のラベルライターに触れる機会がなかったこともあり、その使い勝手は新鮮だった。手馴れたPCキーボードでの文字入力は快適で、一文字一文字を小さなボタンで打ち込むのとは、操作感がまるで異なる。コピー&ペーストも自由、ワードやエクセルなどの付属テンプレートを利用して、リスト項目を上から順に印刷することもできる。
 また白黒2階調とはなってしまうが、静止画データをラベルに印刷できたり、PCに保存されているフォントを使用できるのも大きな利点。現在、多くの携帯電話で読み取り可能なQRコードも配置でき、そこにテキスト情報をのせておけば、中身を確認せずとも、携帯電話で情報を読み取る事ができる。
 ウィンドウズとマックの環境で何が違うかといえば、ソフトの違いであり、そこに端的な差がある。ウィンドウズでは一つのラベル内に複数のフォントや静止画を挿入できるのに対し、マックではそれぞれ一つまでに限定されてしまう。せっかく自分好みのラベルを作れる機能なのだから、ここはぜひ改善してもらいたいところだ。
◆総合評価
 本体のサイズも小さく、さほど場所をとらないので作業デスクに常設してもいい。ラベルの印字も270dpiと高精細で、ジャギーも少ない。本体にはDVやVHSなどテープの幅に合わせたフォーマットも用意されており、メディアや機器の管理に広く活躍してくれそうだ。
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▲左がWindows「PCラベルシステム SPC9」、右がMac「シンプルラベルソフト SMA3」のソフトウェア画面。
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▲カートリッジは本体の側面を開けてセットするだけ。「テプラ」PRO用テープカートリッジを使用し、ラベル幅は4㎜から24㎜までの6種類を選択することができる。価格は通常の8メートル巻きで一本1,050円~1,470円。

◆SPECIFICATIONS

プリンタ   270dpi×192dot薄膜サーマルヘッド
対応OS   Windows Vista
         Windows XP(SP2以降)/2000(SP4以降)
         Mac OS X Ver.10.5 Leopard
         Mac OS X Ver.10.4 Tiger
外形寸法  幅48×高さ107×奥行145mm
質量    約360g(テープ除く)
電源    付属ACアダプタ
SR3700Pについての問い合わせ先:
キングジム 0120-79-8107
http://www.kingjim.co.jp/new_tepra/index.html