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2016年10月28日、Final Cut Pro Xがアップデート。リリースによると「5年前に完全に再設計して以来の最大のアップデート」だそうです。バージョンは10.3。今回はさすがに有料アップデートかと覚悟してリリースを読んだところ、既存ユーザーには無償アップデートを継続。同時にアップデートしたMotion 5.3やCompressor 4.3も無償というから感心するばかり。新規ユーザーに対してはFinal Cut Pro Xが34,800円、MotionとCompressorがそれぞれ6,000円で提供され、価格はすべて据え置き(いずれも税込価格)。どのソフトも、再設計されたインターフェイスを採用し、同時発表されたMacBook Proに搭載された新しいインターフェイス「Touch Bar」にも対応しているのが共通ポイントです。
Final Cut Pro Xで注目できるのは、色域の広いRec.2020カラースペースのビデオの読み込み、編集、書き出しに対応し、HDR編集が可能になった点でしょうか。その他の新機能はリリースからそのまま掲載しますので参考にしてください。
・ジャンプカットを滑らかにつなぐフロートランジション
・複数のクリップに対して特定のエフェクトを簡単に削除、再利用できるパラメータ削除機能
・タイムコードオーバーレイエフェクトおよびジェネレータによりソース素材のタイムコードを大きく表示しながら編集可能
・ProRes MXF、Panasonic V-Log、AVC-Intra(出力)に対応
・Thunderbolt 3ポート経由のダイレクトビデオ出力機能により、ケーブル1本で外部ディスプレイに接続し、高画質のビデオモニタリングが可能
他のプロ用編集ソフトと比較すると、VR編集機能が未対応ということになります。
●製品紹介ページ
http://www.apple.com/jp/final-cut-pro/