トムソン・カノープスは、ノンリニアビデオ編集ソフト「EDIUS Pro」を2年ぶりにメジャーアップデート、「EDIUS 6」として10月下旬に発売を開始する。なお、ブランド名がグラスバレーに統一され、今バージョンより「Grass Valley EDIUS 6」となる。従来バージョン(EDIUS Pro 5 Ver.5.5)まで付いていた「Pro」の語が外されたのは、これをベースにMXF読み込み機能やプロキシ編集機能を搭載した放送業務向け「EDIUS 6 Broadcast」が同時に発売されるため。
定価はEDIUS 6通常版が税込79,800円、同アップグレード版29,800円、アカデミック版39,800円、乗換優待版が59,800円。GENKOSHA STOREでも販売いたします。なお、「EDIUS 6 Broadcast」は業務用ビデオ機器販売店およびターンキー販売特約店での扱いとなり、定価は税込198,000円。


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業界最速のH.264ネイティブ編集でEOSムービーも快適に
EDIUS 6は自社開発のH.264編集エンジンを搭載、専用ハードウェアを持たなくとも、AVCHDビデオやH.264のQuickTimeファイルのマルチストリーム編集を可能にしている。ネイティブ編集でのフルスクリーン表示やVGAプレビュー、マルチカム編集機能なども備えたマルチコアCPUに最適化した新設計のレンダリングエンジンにより、リアルタイム性能が大幅に向上した。エフェクトやトランジションのレンダリングをほとんどリアルタイムで行うため、ストレスのない作業が可能で制作者のクリエイティビティを最大限に発揮できる。
さらなる高速化を実現するため、コーデックやソフトウェアのアルゴリズムの見直しも図り、独自の「HQコーデック」は10ビット対応の「Grass Valley HQX 」へと進化している。10ビットに対応した1080 50/60pや最大4k解像度を持つ動画にも対応し、業界最速のH.264ネイティブ編集を実現。一般的なAVCHDだけでなく、従来は中間コーデックが必要だったEOSムービー(QuickTime /H.264)など、デジタル一眼レフカメラで撮影された映像の快適な編集が可能になっている。
さらなる効率化を図る
作業の効率化や表現の幅を広げるための機能も追加されているが、中でも重要なのが「ソースブラウザー」の新設だ。これまで別のソフトやウィンドウで参照していた外部ストレージメディアの素材を一元管理するもので、複雑なフォルダ構造を持つテープレスカメラ(AVCHD、XDCAM EX、デジタル一眼カメラ等)やDVD、オーディオCDのファイルへのアクセスやインポートがスムーズになる。
3Dにも対応し、自由度の高い合成処理やアニメーション作成を容易にしているほか、パラメーターやキーフレーム設定画面も一新、よりスムーズな操作を実現した。After Effectsプラグインブリッジを正式サポートしたのもニュースだ。マルチカム編集機能も強化され、最大16画面に対応。ソースとマスターを別々に表示可能で、新たに加わったプレビュー機能を利用して任意の画面をフルスクリーンで表示したり、外部のモニターに同時出力することも可能だ。
また、バックグラウンド処理の最適化が図られ、従来は待ち時間となっていたファイル転送などがバックグラウンドで処理されるようになり、さらなる作業効率のアップが実現した。このほか、ステータスバーの表示の改善やタイムラインの選択ズーム機能など、作業の快適性や効率を向上させる数々の機能追加や改善が図られている。

問 : トムソン・カノープス Tel.03-3516-2538 (東日本)/078-231-0552(西日本)
製品サイト : http://www.thomson-canopus.jp/catalog/edius_pro/edius_6_index.php