7月号の座談会から引き続きお届けしている「READY FOR Blackmagic Pocket Cinema Camera 4K」シリーズ。9月号は、URSA Mini Proを使って素晴らしいクオリティの山岳映像を発表されている井上卓郎さんにRAW映像のメリットとデメリットを語っていただきました。
Pocket Cinema Camera 4Kは4Kセンサー、URSA Mini Proは4.6Kセンサーと、センサーは異なりますが、RAWのファイルとしては、Cinema DNG RAWという共通のものです。URSA Mini Proのファイルをいじってみれば、その実力はわかってくるはずです。
井上さんのご好意により、URSA Mini Proで撮影したRAWファイルの1コマをご提供していただきました。
ダウンロードはこちらから
(右クリックしてリンク先のファイルをダウンロードしてください。自動的に.tiffとついてしまうことがありますが、ファイルとしては.dngですので、.tiffは消去してください)
http://sonoichi.67.org/vs/pocket/original_dng_file.dng
このDNGファイルをフォトショップで開くと、Camera RAWのウィンドウが立ち上がります。
右のCamera RAWのパラメータで、色温度、露光量、コントラスト、ハイライト、シャドウ、白レベル、黒レベル、彩度などを自在に調整して(いわゆるRAW現像)、フォトショップで加工できる画像として開くことができます。
動画の場合は、DaVinci Resolveを使用しますが、同じようにCamera RAWのウィンドウでRAW現像(ディベイヤー処理)して、そこからグレーディングしていくことができます。
オリジナルがRAWデータであることで、グレーディングの自由度は格段にアップします。
フォトショップをお持ちの方は、Cinema DNG RAWの1コマでその自由度を体感してみてください。
●ビデオSALON2018年9月号より転載。他にも充実した記事が盛りだくさん!