Blackmagic Designは、株式会社CyberZが自社スタジオにATEM 2 M/E Broadcast Studio 4KおよびATEM 2 M/E Broadcast Panel、ATEM 1 M/E Broadcast Panel、Teranex AV、UltraStudio 4K、Smart Videohub、HyperDeck Studioなどの多数のBlackmagic製品を導入したことを発表した。
東京に本社を構える株式会社CyberZは主に、スマートフォン広告代理事業、スマートフォンメディア事業、アドテクノロジー事業をしており仙台、サンフランシスコ、韓国、台湾に支社を持ちグローバルに事業を展開している会社。その中のメディア事業では、各ユーザーがゲームのプレイ動画および実況動画を配信することができるスマートフォンのゲーム動画配信プラットフォーム OPENREC.tvを立ち上げた。
OPENREC.tvは、各ユーザーがゲームのプレイ動画および実況動画を配信することができるサービス。生放送の配信および収録放送や、配信者の個人配信が行える自社スタジオOPENREC STUDIOを東京タワーの見える一頭地にリニューアルオープンした。OPENREC事業部テクニカルディレクターでありスタジオ責任者の枝光亮氏は語る。
「以前はOPENREC STUDIOを新宿に構えておりましたが、eSportsの規模やスマートフォンゲーム動画の規模が大きくなり、さらに活性化したいという思いから今回新宿のスタジオよりも3倍以上広く、設備も充実したスタジオを新設いたしました。スタジオでは、主に生放送番組やスマートフォンゲームのリーグ戦や大会などを行っております。生放送番組には、ゲーム上位者のプロゲーマーさんやゲーム好きの声優さん、芸人さんをお呼びしております」
ゲームの上位者から選ばれたユーザーはスタジオに招待され配信をすることができるという。ゲーム配信プラットフォームを提供するだけでなく、ユーザーを招き配信及び技術面のサポートするなどモチベーションを上げる様々な試みが行われているのだ。
ATEM 2 M/E Broadcast Studio 4Kからのプログラム出力はHyperDeck Studioで収録される。もう一系統のプログラム出力は、Teranex AVに入力してアップコンバートした出力をDeckLink Studio 4Kに送りキャプチャーされている。ATEMのマクロ制御機能を活用して、オートメーションスイッチングを実現しているという。
「ATEM 2 M/E Broadcast Studio 4Kは、入力ポートが多く画作りの構成がしやすい点だけでなく、ネットワーク経由で操作できるのもとても重宝しています。ネット経由で操作できるので場所を問わないところも利便性が良いですね。ゲームの生配信では、スコアやテロップをリアルタイムで更新する必要があります。頻繁に更新しなくてはいけないものも、放送中にフォトショップで作成して書き出せるのはとてもメリットに感じています。HyperDeck Studioは、収録以外にもリプレイを出したり、スコアを出したり様々な用途で使用しています」と枝氏は語る。
同氏は続ける。
「地方でのイベントも多く、2Uラックに組んだTeranex AVとUltraStudio 4Kをキャリーバックに入れて移動専用で使用しています。外配信の場合には、配信のフォーマットが対応していないことがあったり、急に音声や映像の解像度が変わったりしても、Teranex AVがあれば臨機応変に対応できるので重宝しています。必要な機能が揃い、コンパクトに収まるBlackmagic製品は持ち運びにも適しています」
「OPENREC STUDIOには大きなスタジオが3つあります。マスタールームと呼ばれる部屋で、各スタジオの映像系統すべての監視やコントロールをしております。マスタールームにはSmart Videohub 12×12が入っており、各スタジオから集まってきた映像をエントランスや各スタジオに映像を送るのに使用しています。ゲーム機器はとても入力数が多いのですが、Smart Videohub 12×12はPC上で入出力を設定できるので大変助かっています。Blackmagic製品はイーサネットポートがあるものはすべてネットワーク経由で操作できるのがすごくいいですね」
最後に枝氏はこう結んだ。
「以前からBlackmagic製品を使用しておりとても信頼性があったため、新たなスタジオにも迷うことなく導入を決めました。そして、多様性があり工夫次第で様々な用途に対応できるBlackmagic製品により、OPENREC.tvのクオリティを上げることができました」