デジタルシネマカメラの世界は、REDのMONSTRO 8KやARRIのALEXA LF、ソニーのVENICEなど従来のスーパー35以上のラージフォーマットのカメラが続々と登場し、これまでに見たことのない奥行き感、空気感を感じさせる映像が見られるようになってきた。NACのカールツァイスコーナーでは、デジタル一眼系のレンズはコンパクトにまとめられ、よりラージフォーマット向けレンズを大々的にアピールしていた。
順次出荷されているのがZEISSスプリームプライムレンズで、解放T値1.5、焦点距離15mmから200mmをカバーする全13本のレンズがラインナップされている。そのうち、25mm、29mm、35mm、50mm、54mm、85mmがすでに発売されており、今回新たに100mmが加わった。価格はそれぞれ202万5000円。
ラージフォーマット対応といってもレンズ自体はコンパクト設計になっており、鏡筒前枠は95mmに統一されている。
ラージフォーマットで100mmということもあり、ボケはかなり大きい。
ただ、少し絞っても立体感が感じられるのが、ラージフォーマットの良さ。
今後発売されるワイド系の3本、15mm T1.8、18mm T1.5、21mmのT1.5とラージフォーマットの組み合わせでどんな世界が見られるのかが楽しみだ。