ドキュメンタリー映画監督に訊くシリーズでインタビューした宍戸監督の映画「道草」が2月23日から公開されていますが、先週はそれを観に行ってきました。平日午前ながらほぼ満席状態! これは口コミで広がってロングランヒットしそうな気がします。ドキュメンタリー映画はそのテーマに関心があって観に行く人が大半で、おそらく「道草」も今のところ知的障害者を支援している人たちが多数来場していると思うのですが、これまで関わりがなかった人が観ても充分惹き込まれます。自分が知的障害者の親や兄弟だったり、介護者だったら、どう振るまえるのかということを、観ている間中つきつけられるわけです。かといって、決して気分が重いわけではなく、最後は人間というものに希望を抱かせてくれる。これまで障害者支援に関心がなかった人にこそ観てほしい映画だと思いました。
映像制作という観点から言えば、撮影・編集・監督を一人で務めるアマチュア映像作家はこの映画、必見です。宍戸監督のまなざしと丁寧な作り方に好感を持ちました。