NHKは、4月8日〜11日の4日間、アメリカ・ラスベガスで開催される世界最大の放送機器展「NAB SHOW 2019」に出展。NHKの8K放送システムや最新の8Kコンテンツを展示するとともに、放送技術研究所(技研)で研究を進めている3D映像システムなどの将来に向けた放送・メディア技術を展示する。
◎ 8K放送システム&リビングシアター
NHKの送出コントロールルームなどの8K放送システムや技術仕様を紹介。8Kリビングシアターでは、88インチの8K有機ELディスプレーと22.2ch音響システムを用いて、「ヴェルサイユ宮殿」や「大相撲初場所」など最新の8Kコンテンツを上映する。
◎ 8K 120Hz対応コーデック
被写体の動きをより滑らかで鮮明に再現できるフレーム周波数120Hzに対応した8K映像のコーデックを展示。8K 120Hzの映像をリアルタイムに処理することができるエンコーダーとデコーダーを紹介する。
◎ 次世代の地上放送技術
スーパーハイビジョンによる次世代の地上放送を実現するための技術を展示します。1つのチャンネルの中で固定受信用のスーパーハイビジョン放送と移動受信用のハイビジョン放送を同時に伝送する技術や、東京と名古屋で行った大規模な地上伝送実験の内容を紹介する。
◎ オブジェクトベース音響制作システム
多様な視聴者の好みや家庭での視聴環境にあわせて、番組音声をカスタマイズして聞くことができるオブジェクトベース音響の技術を展示。音の素材と音響メタデータを制作し、ステレオ、5.1サラウンド、
22.2ch音響それぞれのスピーカー配置に対応した音声をレンダリングできる制作システムを紹介する。
◎ 3D映像システム “アクティナビジョン”
特別なめがねなしに自然で見やすい3D映像を表示するシステム“アクティナビジョン”を展示。複数
のカメラで撮影した多視点映像から取得した被写体の光線を、複数のプロジェクターと表示光学系を用いて
再生することで、水平・垂直方向に動いても自然な3D映像を見ることができる技術を紹介する。
◎NAB SHOW 2019とは
NAB (National Association of Broadcasters)によって、毎年4月にアメリカ・ラスベガスで開催される世界最大の放送機器展示会。今年は、4月8日〜11日の4日間、ラスベガスコンベンションセンターで開かれる。毎年、放送や映画、デジタルメディアに関わる世界各国から1,700社以上、約10万人が参加する。
【NHKブース】ノースホール N236 “Futures Park”