ブラックマジックデザインは、『DaVinci Resolve 16.1』を発表した。編集、カラー、VFX、オーディオポストプロダクションに対応する同社人気ソフトウェアのアップデートで、新しいカットページもメジャーアップデート。DaVinci Resolveが世界最速の編集ツールとなる。
DaVinci Resolve 16.1パブリックベータは、8月9日よりBlackmagic Designウェブサイトからダウンロード可能。
主な変更箇所は、ビンの機能が改善され、メディアを様々なフォルダーに入れられるようになった。これにより、ソーステープ、同期ビン、同期ウィンドウでクリップを表示する際に、それらが使用されないよう分離することも可能。ビン内の各階層をナビゲートすると、クリップは現在の階層の下にある全フォルダーに表示され、ソーステープはリアルタイムで再構成される。また、自分のプロジェクトに含まれるフォルダーを直接選択できるメニューも追加された。
今回のパブリックベータで追加された新機能のひとつに、スマートインジケーターがある。DaVinci Resolve 16のカットページでは、様々なスマート機能が新しく導入された。これらの機能では、エディターがクリップやトランジションを追加したいと考えている位置をDaVinci Resolveが予測するため、イン点やアウト点を配置しなくても適切な位置にクリップを追加できる。ユーザーインターフェースにカットクリップアイコンも追加され、クリックするだけでクリップを再生ヘッドの位置で分割できる。
DaVinci Resolve Editor Keyboardにも複数の変更が加えられた。変更点には、エディターが検索ダイヤルでイン点を探す際に自動的にスローダウンする、適応スクロール機能が含まれる。ライブトリムボタンもエディットページの機能と合わせて名前が変更され、それぞれTRIM IN、TRIM OUT、TRANSITION DURATION、SLIP IN、SLIP OUTとなった。キーボード上部の機能キーには、様々な編集機能が割り当てられた。機能キーには追加の編集モードもあり、キーボードの専用キーから様々な種類の編集に直接アクセスできる F4キーを使用する新しいトランジションウィンドウもあり、検索ダイヤルを押しながら回すとDaVinci Resolveの全トランジションを瞬時に選択できる。ピクチャー・イン・ピクチャー・エフェクトも、F5を押して瞬時に適用できる。
DaVinci Resolve 16.1ではクローズアップ編集機能も強化された。顔の検出や分析に加え、顔の位置に基づいてショットをズームし、構図を改善する。
タイムコードが含まれないショットを使用する際は、新しい同期ウィンドウを使用して、複数カメラのクリップを分類・同期できる。同期ウィンドウはタイムコードに基づく同期をサポートしているほか、オーディオ検出やサウンドに基づくクリップ同期にも対応している。同期したクリップにはメディアプールで同期アイコンが表示されるので、同期済みで使用可能なクリップを簡単に確認できる。新しい同期ウィンドウを使用してクリップを手動で同期することで、複数のアクションカメラを使用するワークフローなどで、ソース上書き編集や同期ビンなどの新機能を使用できる。
DaVinci Resolve 16.1の特徴
・新しいパブリックベータで開発を継続。
・新しいアップデートでメディア管理を向上。
・スマートインジケーター。UIのフィードバックを表示するインテリジェントな編集機能。
・新しいクリップ分割ツール。タイムラインのクリップを瞬時に分割。
・DaVinci Resolve Editor Keyboardのボタンを変更。
・ボーリングディテクター。タイムラインの退屈な箇所を表示。
・新しい同期ビン。同期メディアを管理・表示してショットを簡単に選択。
・クローズアップ編集モードの強化。顔認識と構図の改善に対応。
・新しい同期ウィンドウ。クリップの手動同期およびオーディオに基づく自動同期をサポート。
・その他にも、エディットページ、カラーページ、Fairlightオーディオページで多くの機能を改善。
ブラックマジックデザイン
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