11月18日~20日、幕張メッセで開催されたInterBEE2009のういち、デジタル一眼ムービー関連をまとめてお届けする。各ブースで様々な提案がされていた。それを集めて紹介しよう。
◆キヤノンはデジタル一眼のラインアップを強化
昨年InterBEEにはじめて登場し、センセーションを巻き起こしたデジタル一眼ムービーEOS 5D Mark IIだが、2009年は続々とEOS MOVIE搭載機が増え、展示も拡大された。ブースでは4モデルの機能比較表を掲示し、各モデルの画質が見られるようになっていた。特に注目は、EOS-1D Mark IVの高感度だろう。となりにあるEOS 7Dと比較しても、暗部のノイズは抑えられているようだ。この高感度性能は気になるところ。いずれ、5D Mark IIも含めた厳密な画質比較を行なってみたい。
◆キヤノン7D用のPLマウントアダプター
Hall 5にあるスパイスのブースでは、同社が世界初と謳う7D用のオリジナルPLマウントアダプターを展示。7DとPLマウントアダプター、カメラ台セットで55万円(税別)、アダプターのみで37万円(税別)。
◆Compact Primesシリーズを5D Mark IIに装着できるマウントアダプター
Hall 7にあるナックイメージテクノロジーのブースでは、ツアイスのCompact Primesシリーズを5D Mark IIに装着できるマウントアダプターを展示。装着には5Dに加工を施すため、キヤノンのサポート外となることが注意点だが、良質の単焦点レンズ群を使えることがメリットだという。アダプターのみの取り扱いはなし。ちなみに、写真の左端に写っているのはGH1に同様のアダプターを装着した例。これまあくまで参考展示。
◆GH1用のPLマウントアダプター
Hall 6にあるスズキエンタープライズのブースでは、GH1用のPLマウントアダプターを展示。165,000円。
◆トムソン・カノープスは、各デジタル一眼の素材を用意して、編集のデモ
トムソン・カノープスでは、EDIUS Neo 2 Boosterで、各社のデジタル一眼ムービーの素材を編集できることをアピール。
◆銀一のブースは一眼ムービー一色といった感じ
銀一のブースでは、一眼ムービー関連の展示が多かった。上はカメラサポートのzacutoのフォローフォーカスのシステムで、ショルダーにしたり、三脚にモニターとともに装着できることをデモ。特にこのファインダーは好評で人気があるため、品薄だという。zacutoの代理店はノビテック。
同じく銀一のブースではEOS 7Dをステディカムマーリンに載せてバランスがとれることをアピールしていた。一度完全にバランスがとれれば、これくらいの簡易的なステディカムでも効果がある。ステディカムは、IDXが代理店だが、IDXブースでもデモしていた。
◆シネマックスのブースでは、VOCAMのマットボックスシステムを展示
VOCAS社のマットボックスシステムは、定評があるが、これはEOS MOVIE用にパーツを組み替えたものでショルダーにもできる。まだ日本に到着ばかりで、価格は未定だという。さすがにマットボックスやロッド部分の構造もしっかりしてて、グリップ部分は革製になっている。フォローフォーカス部分は、樹脂製のリングを巻き付けることにより、様々なサイズのレンズに対応できる。
◆プロ機材ドットコムも初出展して、EOS MOVIE用のマットボックスとフォローフォーカスを
これまで写真関連のネット通販会社だったプロ機材ドットコムが、映像業界に進出してきた。安さを謳う同社らしく、EOS MOVIE用のマットボックス、フォローフォーカスも安めの設定。フォローフォーカスは5万円程度。
●過去のInterBEEレポート一覧はこちら
http://www.genkosha.com/vs/report/interbee/