パナソニック システムソリューションズ ジャパン株式会社は、放送局向けにロケーションフリーなコンテンツ制作を実現する番組制作システムを開発したことを発表した。受注開始は2021年4月予定。
同社は、長年にわたる放送システムの開発で得た知見・ノウハウや顧客の声をもとに、番組制作ワークフローのコアとなるファイルベースシステムと連携する、ロケーションフリーな番組制作システムを開発。セキュアなアクセスで既存の編集システムとの連携を可能にすることで、現在のワークフローと同等のスピード感での作業を実現するとしている。
主な特長
1. 素材管理システム(MAM=Media Asset Management)アプリケーションを含めた仮想環境を構築し、局内環境と同等の編集作業をリモートアクセスで実現。
2. 2段階認証などセキュアなリモートアクセスによる安全性と、放送局独自システムとの連携を両立し、編集後即座にオンエアすることが可能。
3. 撮影素材は全て局内のシステム上に保存されているデータを使用し、素材流出のリスクを削減。
▲記者用パソコンを使用してリモート編集
▲リモート先からオンエア書出しまでを実現
なお、実証実験を東海テレビ放送株式会社と実施し、クラウドを利用したニュース映像制作の編集テストと比較し、素材の検索とアップロードに関わる作業時間が最大80%減少したほか、編集後の作業についてもオンエアに関わる取込み作業など、局内システムと変わらないワークフローで実現できることを確認したとしている。
◉詳細情報
https://news.panasonic.com/jp/press/data/2020/10/jn201023-2/jn201023-2.html
パナソニック システムソリューションズ ジャパン株式会社
https://panasonic.biz/cns/sav/