4K/8K RAW記録にも対応する超高速のSanDisk Extreme PRO CFexpress Type Bカード。スマートフォンのアプリでロック解除ができるポータブルSSD・SanDisk Professional G-DRIVE ArmorLock SSD。さらに最大2800MB/秒の高速転送速度を実現するSSD RAID・SanDisk Professional G-RAID SHUTTLE SSD。今回は役者としてそのキャリアをスタートし、現在UW INC.で企業PVを中心に映像制作を手がける押川賢吾さんに試運用してもらい、その魅力を訊いた。

取材・構成・文●笠井里香/協力●ウエスタンデジタル

 



UW INC.は個人事業主が集まり設立した会社だ。2009年よりYouTubeに映像を公開し始め、2013年より映像チーム“UISHAAAWORKS”として活動をスタート。その後2017年に会社を設立した。カメラは基本的に2台体制でチームで制作に臨む。WEB CMなどプロモーション映像制作を数多く手がけている。

 

 

高速なカードとストレージは 制作現場を幸せにしてくれる

僕の普段の撮影では、WEBでの企業CMなどがメインです。完成の尺で15秒から30秒、長いものだと3分程度の映像が多く、長さ違いで6バージョンなど、いくつかのバリエーションを作って納品することもあります。撮影は、主にキヤノンのEOS C500や、EOS R5を使っています。8Kで撮影をしても1TB前後のデータ量になることが多いですね。

これまでEOS R5ではSDカードを使用していましたが、今回SanDisk Extreme PRO CFexpress Type B カードを試用させてもらいました。読み出し速度最大1,700MB/秒、書き込み速度最大1,400MB/秒と、既存のSDカードを大きく超えた高速な転送速度で安定した録画ができました。

PCに撮影データを取り込む際にはSanDiskProfessional PRO-READER CFexpressを使わせてもらいましたが、この転送速度もとても速く、あっという間に取り込むことができて驚きました。これまでの転送時の待ち時間をかなり短縮できると思いましたね。SanDiskのCFexpressは512GBが最大容量とのことですが、8K収録の現場も増えているので今後さらに大きな容量のカードがリリースされることに期待したいです。

 

8K撮影の現場でも安定した読み書きができる高速記録メディア

SanDisk Extreme PRO CFexpress Type Bカード
オープン価格 (64/128/256/512GB)

読み出し速度最大1,700MB/秒、書き込み速度最大1,400MB/秒の超高速記録メディア。データ復旧ソフトRescuePRO Deluxeも付属する。

 

 

メディア転送速度を最大限に引き出せる安心のカードリーダー

SanDisk Professional PRO-READER CFexpress
オープン価格 受注生産品

アルミ筐体がCFexpressカードを低温に保ち、カードそのものの持つ転送速度を引き出せるため、オフロードを高速化できる。USB-C 3.1 Gen2を備え、10Gbpsの転送速度をカバーする。

 

 

G-DRIVE ArmorLock SSDは、万が一、現場でストレージを紛失しまったりしてもロックを掛けられるのでとても安心感があります。スマホアプリでの連携もQRコードを読み込むだけで設定できるイージーさで、すぐにロックを解除することができ、都度パスワードを設定する必要もないのがいいですね。

撮影から編集まで自社で完結する場合にはデータの紛失にさえ気をつけていればよいのですが、やはり大切なデータは“万が一”に備えられるに越したことはありません。とてもコンパクトですし、1mの水深に30分の耐久性を持つ防水機能や、高い耐衝撃、防塵性なども、特にアウトドアでの撮影にはぜひ携行したいと思いました。

 

データを安全に携行できるG-DRIVE ArmorLock SSD

SanDisk Professional G-DRIVE ArmorLock SSD
オープン価格(1/2/4TB)受注生産品

パスワード不要でスマートフォンからロック解除が可能なArmorLockテクノロジーを装備。最大3mからの落下保護、1000ポンドの耐衝撃性、IP67の防塵/防水性を備えている。

▲ArmorLockアプリを起動し、裏面にあるQRコードを読み込むだけで使用できる。ドライブのフォーマットもスマートフォン経由で可能。

▲ArmorLock本体をPCに接続すると、自動的にドライブがセキュアにロックされ、接続される。

▲ロックの解除はアプリ上で行う。パスワード不要でスマートフォンが鍵になっている。

 

また、2019年に知人を経由して日本の料理人を起用し、食のドキュメンタリー作品を撮りたいという依頼があり、長尺のドキュメンタリー映画を制作しました。その際にRAIDを使用したのですが、6K RAWの撮影データが1日で4〜5TBほどになり、バックアップにとても苦労したということがありました。データはプロキシを作成して編集作業を行い、最後にカラグレしたものを差し替えるという方法で作業を進めていたんです。撮影時の記録メディアは外付けのSSDを使用し、朝から夜までトータルで約2週間程度撮影しました。バックアップにかなりの時間がかかり、帰宅するのは深夜ということもありました。

今回、G-RAID SHUTTLE SSDを試して、当時と同じMacBook Proを繋いで使用しましたが、その差は歴然…。読み出しも書き込みも圧倒的なスピードでした。ドキュメンタリー映画を制作している際にこれがあれば、プロキシを作る手間もなかったですし、ハンドルもあるので持ち運びもしやすいので、そのままエディターに渡すということもできたと思います。今後、長尺の映像を作ることがあればぜひ導入したいですね。高速な記録メディアとストレージは制作現場を効率化するうえで重要だと思います。

 

G-RAID SHUTTLE SSDのスピードは圧巻!

SanDisk Professional G-RAID SHUTTLE SSD
オープン価格 (8/16/32TB)受注生産品

▲取手がついて持ち運びやすい。SSDでHDDに比べて耐衝撃性が高いのもうれしいポイント。

▲シンプルな直方体で、デスク周りにも収まりやすい形。前面のフラップを開いて、中に8台のSSDを装填する。RAID0、1、5、10、50、60に対応。出荷時はRAID5に設定された状態となっている。

▲Blackmagic Speed Testを使い、Thund erbolt 3接続で従来使用していたHDDタイプのRAIDとスピードテストをしたところ、G-RAID SHUTTLE SSD(RAIDレベルはRAID 5)の圧倒的にスピードに驚愕。

 

●製品の詳細はこちら
https://www.westerndigital.com/ja-jp/promotions/sandisk-professional/product-launch