ソニーのEマウント戦略


やっとCP+に行くことができました。今回、向かうところは当然、ソニーとビクターでしょう。ビクターの4Kは別項で書くとして、やはりソニーの動きが気になります。


ソニーブースには、なんとPMW-F3が降臨!!
なぜ写真の、しかもアマチュア向けの展示会であるCP+にF3が〜!
なにはともあれ、InterBEEのときはあれだけの人だかりでよく見られなかった人も多いと思いますが、ここではさわりたいほうだいです(笑)。
近寄ってくる人もこわごわと見ているだけですから、
ビデオファンはF3を思いっきり触ってやればいいのです。
しかもつながっているモニターはTRIMASTER。こんなゴージェスなセットがここにあっていいのでしょうか。当然その映像にはノイズというのがまったく見つけられない圧倒的なもの。
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CP+の会場で、一番並んでいたのは、富士フイルムの高級コンパクトデジカメですが、あれはそのうちヨドバシに並んでいつでも触れるようになる(たぶん、そうですよね)のに対して、このF3は触ろうと思っても、触る機会も場所もないですよ。なんでみんなF3を触らないかな〜。まあ、もっともアマチュアがおいそれと買えるものでないですけどね。
ちなみに開発中のズームレンズの展示はありません。今年中に発売というアナウンスも変わらず、です。
F3は、2月上旬から販売開始されていますが、なかなか入手できない状態らしいです。
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そして、そのとなりにはInterBEEで参考展示されたEマウントNXCAMがありました。
このモックアップはInterBEEのときとまったく同じものです。
これは近々正式発表になるでしょう。ソニーの場合はモックよりも製品のほうが圧倒的にカッコいいことがほとんどでしたから、これも現在のモックより期待していいと思います。
CMOSはデジタル一眼の多画素タイプの流用ではなく、完全にHDムービーを想定したものですから、感度、モアレ、ジャギーの面でデジタル一眼系を上回るはず、です。
ソニーといえば、最近のトピックスとして、
Eマウントの基本仕様を無償開示したというニュースがありました。
EマウントNXCAMのところに、昔から知っている担当者がいらっしゃったので、聞いてみましたが、他社はとくにライセンスを払う必要はないとのこと。とくにEマウントの場合、マウント部分の寸法ははかればいいわけですが、電気接点でどういうやりとりをするのかというのがポイントになるのですが、その部分も含めて開示とのことで、他社はソニーに一銭もはらわずに自由にEマウントレンズを作ることができるわけです。このあたりがライセンス商売のAV機器の感覚とは違うところかもしれません。
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ということは、たとえばコシナ製のカールツァイスレンズも一揃いできそうで、ムービー用レンズセットとして最適かもしれません。
このEマウントを軸にして、NEXシリーズとNXCAMがラインナップとしてつながり、場合によってはEマウントからソニーF3マウントへの電気接点付きの変換アダプターがでれば、おもしろい展開になっていきそうです。NEX、NXCAM、F3とすべて開発している部署が違うのですが(笑)、そこはうまくやってくださいね。いや、きっとしっかり考えていることでしょう。
ソニーがこのCP+にNXCAMやF3を展示した意味はなんでしょうか?
ソニーは家庭用分野でも
ハンディカムとスチルカメラをへんに区分することをすでにやめています。
実はわれわれメディアに対する説明会も、かつてもビデオサロンにはハンディカムの説明会のみだったのが、今ではサイバーショットなどのコンデジとハンディカムを統合した説明会になっていますし、デジタル一眼のαの説明会にも呼ばれるようになりました。
それは単純に動画機能が入ったから、ということもであるのですが、
それだけでなく、ソニーの大局的な戦略があるような気がしています。
家庭用ビデオカメラで最大シェアを持つソニーが、その地位とか分野を守るという考え方ではなく、デジタルカメラ全体で主導権を握るんだという意志を感じます。
そのきっかけがNEXであり、その成功によって、ソニーが自信を掴んだのではないでしょうか?
このデジタルカメラトータル構想のなかに、NXCAMも、さらにはF3も含まれているというメッセージを、勝手に読み取りました。