ソニー主催の大判センサーFS100Jのセミナー


!旧聞ですが、11月30日にソニー本社でFS100Jのセミナーがありました。
前の取材が遠方だったので30分くらい遅刻して到着(すみません)。
講師はソニービジネスソリューションのおなじみ小倉さん。
話の前半は、以前ご報告したスキップシティでのF65のセミナーと同じでした。
こちらをご参照ください。


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今回のポイントはほぼ同価格帯のNX5Jとの比較ということでしたが、
あまり厳密な比較は見られませんでした。
小倉さんの話がながくなってタイムアウトで見られなかったのか、そもそも厳密な比較はしないことにしていたのか。
ただ、ようやく最近になってFS100Jへの注目があがってきたような感じがしています。
参加者もひやかしではなくて、かなり本気モードでした。
やはり発表が4月で震災後だったのが、タイミングとして悪かったような気がします。
さらにその影響もあって、ソニーがあまり積極的にセミナーなどのプロモーションをしてこなかったことなども出遅れの要因のような気がします。
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ところがここにきてキヤノンからEOS C300というカメラが発表されてみると、
「あれ、FS100Jだって動画専用のCMOS積んでいるのに価格は半分以下だぞ」ということで
あらためて「発見」されたのかもしれません。
たしかにFS100JのセンサーはF3と同じですから、このセンサーだけでコストパフォーマンスはものすごく高いと言えるでしょう。
センサーのよさというのはなかなか使ってみないと分からないもので、もう少しFS100Jが現場で使われていくと、良さが伝わっていくのではないかと思います。
しかし、FS100JがEOS系に対して弱い部分があって、それがレンズ。
FS100Jが登場した春からずっとレンズの問題になやまされてきました。
キットのレンズもそれなりにいいのですが、やっぱり相当使いにくい。Aマウントのレンズも、ツァイスとGレンズでぜんぜん雰囲気が違って、なんだか合わない。今回もEマウントとAマウントのレンズ、ごっそり借りてみて検証してもらったのですが、なかなか答えは見つかりません。少なくとも現行のソニー純正はオススメしにくいということだけは分かってきました(笑)。凄いカメラなのに、結局現場で使われていないのはこの定番の答えが見つかっていないことが最大の理由でしょう。
マウントアダプターを使っていろいろレンズを使う人はそれでいいのですが、
そんな人は多くありません。
やはりビデオ系のユーザ—には
「これを使えば安心」というレンズを提示しなければならないと思います。
EOSにはその選択肢がかなりあるのに、FS100にはそれが見つかりません。
ソニー側もそれがわかってきたのか、
なんと今回のセミナーでは、マウントアダプターをつけてEFレンズをつけるという展示をしていました。これがなかなかカッコいいです。
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しかし。
EFレンズは絞りリングがないので、開放で使うか、絞り機能付きのマウントアダプターを使わざるをえません。ここではKIPONの絞りリング付きなのですが、これを借りて試してみたところ、やはり周辺から光量が落ちていきます。正規な位置に絞りがあるわけではないので、これは当然です。これは絞りではなくて、周辺減光効果を加えるグッズという感じで、ちょっとこれは使えないなと思いました。
レッドロックマイクロの電子絞り機能付きのEF_M4/3アダプターの、EF-Eマウント版というのを待つしかなさそうです。
で、Eマウント用のレンズですが、今度はニコンのAi AFの単焦点レンズ群(絞りリングがある)を試してみることにしました。
これがキヤノンですと他社のレンズを使うということはなかなかいい出しにくいのですが、ソニーはInterBEEでもマウントアダプターを展示していたし、今回のセミナーでEFレンズをつけていたくらいですから、他社のレンズには寛容です。むしろどんどんやってほしいというスタンスになってきたみたいです。
一方、ニコンにも正直に「ソニーのFS100Jに付けて検証してみたいんでAi AFの単焦点レンズを貸してください!」とお願いしたら、快く貸してくれることになりました。今、絞りリングがあるレンズでラインナップが揃っているとなると、ニコンとコシナしかありません。このどちらかで揃えれば、画質、操作性ともにすばらしいシステムができるかもしれません。
一番いいのは、ソニー自身が「シネαレンズ」(なかなかいいネーミング)のラインナップを作ることですね。
マニュアル操作にこだわったレンズ群を作れば、それこそNEXのユーザーも喜んで買ってくれて、ぐっと価格をさげられるのではないでしょうか。