5月号からふたたび販売し始めたビデオSALON三脚セット
そのコンセプトは、
1.小型軽量の家庭用ビデオカメラに合わせた、小型軽量の三脚をセット組みすること。
2.動画もスチルも対応できるように縦位置にも対応でき、かつパンとチルトも滑らかにできる
3.脚の調整ではなく、ヘッドのレベラー機構で水平が出せること
ということでした。
おかげさまで旧セットは皆様に支持され、実際に代々木公園のイベント会場で、まさにこのセットそのもの(旧セット)が置かれているのを見かけて(カメラマンは近くにいなかった)嬉しくなりました。
主要な製品は私、編集長みずからが自腹で購入して、ロングランで検証していまし、編集部の備品にもなっています。ちなみにナレーションマイクセットも私の購入した私物で検証しております。


さて前回のセットは、
マンフロットの三脚のほうが品切れになり、新三脚がこの春登場したということで、このたび新セットになりました。
その組み合わせは
●雲台:ベルボンFHD-65D
●レベラー:スリックレべリングユニット
●三脚:マンフロットMT190CXPRO3
となります。
誌面、ウェブとも組み合わせ写真はキヤノンのGシリーズで撮っていますが、
昨日、ソニーのAX100/CX900との相性はどうですか?という質問をお電話でいただきましたので、
もちろん大丈夫ですよ、とお答えしたのですが、
一応、装着して検証してみました。
ちなみにキヤノンのG20が使用時620g、
ソニーのAX100/CX900は、付属バッテリー装着で915gです。
AX100を載せてみるとこんな感じ。ちなみに脚のほうは旧バージョンです。ご了承ください。
レベラーから上は、現行製品とまったく同じです。
ax100_tripod01.jpg
横からみるとこういう感じです。
ただ三脚のネジ穴の位置からするとやや後ろが重い感じ。
ですから、チルトロックを外すと、ゆっくり後ろに倒れてきます。ということで完璧にはバランスがとれないのですが、ややチルトロックをかければ止まります。
ax100_tripod02.jpg
本来であれば、もう少しカメラ全体を前に移動させたいのですが、このベルボンのヘッドFHD-65Dは、固定プレートなので、着脱はすばやいのですが、前後スライドできません。
ここにこだわる人は、スライドできる機構を考えるか、もしくは縦位置をあきらめて、たとえば同じくベルボンのFHD-61QNでもいいかもしれません。
ax100_tripod03.jpg
ということで、完璧ではないのですが、もちろん自信をもっておすすめできます。
あと、AX100を実際に載せて検証してみて、気が付いたのですが、
「アクティブ手振れ補正」ONの状態でも、イヤな揺り戻しはありません。
これまでは三脚設置したときは手振れ補正を切るのが常識でしたが、
最近のソニーのカメラにはそれは当てはまらないかもしれません。
なにしろ、アクティブ手振れを入れると18倍ズーム、外すと12倍ズームですから、
どうしても18倍ズームで行きたいですからね。
どうやら三脚に設置したとカメラ側で判断して、揺り戻しを抑えているのかもしれません。
ax100_tripod04.jpg
ということで
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3つの製品が個別包装で届き、お手数ですがご自分で組み立てることになります。
個人的は縦位置写真をこれで撮ることはないのと、
やっぱり前後バランスが完璧にとれていないと気持が悪いので、AX100/CX900用にもう一つセットをご提案したいと思います。