CP+でもうひとつ話題になったのがビクターの4K2K映像。
FALCONBRIDと名付けられた新開発の高速処理プロセッサーはものすごくパワフルで、3D撮影もできるし、ハイスピード撮影もできるし、4K撮影もできるという。実際にそれを積んだ3Dカメラは既に発表されているし、HDハイブリッドカメラのPX1も発表されている。
で、まだ実際に製品として発表されていないのが、4K2Kカメラだ。
(2月13日追記)
3,840×2,160画素
60fps
コーデックはH.264/MPEG4 AVCで144Mbps
というもので、HDMIケーブル4本で4K2Kのモニターで表示していた映像は本当に精細だし、60fpsというだけあり、動きもなめらか。こんな映像が個人レベルで撮影して、家庭のテレビで見られるとしたら、夢のようである。
横に置いているカメラのモックアップは、なにか見たことがあるようなスタイル。
業務用のHM100かな。
このくらいのカメラでこの映像が撮れますよ、というイメージだそうだ。
(追記)
その後の情報で、これはモックではないとのこと。
確かに写真をみると、液晶に再生画像が映っています。
ということは、REDのような本格的な映画用のカメラではなく、それこそ家庭用ハイビジョンカメラの第1号機のように、ハイアマチュア向けに出したいということなのだろうか?
ただ、4K2Kのテレビはないわけだし、カメラだけ出されても困ってしまう。
とりあえずは、映画用として出せば、そこそこ需要はあるだろうが、
そういう気はあまりないように感じた。
このFALCONBRIDというプロセッサーが出来たからには、
もっと野望は大きくということなのだろうか?
実は個人的には、毎年NHK技研にスーパーハイビジョンを見に行ったり、
こういう展示会で4Kの映像を見せられるせいで、
50インチ以上の画面になると、HD解像度ではどうも物足りなくなってきている。
EOS MOVIEでもたしかにいいクオリティの映画は撮れるのだが、映画館の大画面で見ると、
もう少し解像度があってもいいのにな、と思うシーンがある。
これはEOS MOVIEが悪いのではなく、HDの解像度そのものの問題である。
だからこそ、4K2Kがもっともっと話題になってほしいのだが、
今の各社の力の入れようは、3Dのほうがメインで、4Kはちょっと後回しという感があって
残念だった。もう一度4Kという声が盛り上がってこないかなと思う。
それにしても今年のビクターは立て続けの新製品で、かつこの4Kということで
攻めの姿勢がすごい。
そういえば、CP+にブースを出したというのも大ニュースかもしれない。