今、まさに2月19日発売3月号の作業真っ最中なのですが、今日、テストしたダイワの三脚の新製品のことがどうしても書きたくなりました。
ダイワといえば、古くからのビデオユーザーならおなじみだと思いますが、ちょっとここ10年、いや15年くらいかな、元気がありませんでした。
1990年代の中頃だったと思いますが、練馬にあるダイワの本社(といっても工場も隣接していたと思います)に取材に行って、あまりに緻密なカムシリーズの内部構造を見せてもらって、衝撃を受けた記憶があります。
私のビデオ三脚好き(なんじゃそれは?)はこの衝撃に始まったといっても過言ではないのです。
そんな尊敬すべきダイワなのですが、その後、会社はスリックに買収され、さらにケンコーの傘下になり(このあたりの関係はよくわかりませんが)、練馬から埼玉の日高のほうに引っ越ししています。
スリック傘下になって以降は、過去の遺産を利用しながら続いてきた(すみません)と言っていいかもしれません。
それが、今回のDSTシリーズはまったくの新設計というのだから、驚きです。
このDSTシリーズの一番下のモデルがDST-43で、カウンターバランスは2kg固定、最大搭載重量4kgというもの。お釜は60mmです。
レポートは、2月19日売り3月号で、池野一成さんに書いていただきますのでインプレッションまでは書きませんが、Z1Jクラスの業務用カメラが載る三脚が定価19,740円というのだから、もう開いた口がふさがりません。
この価格はリーベックでいうと、ビデオ三脚の一番下TH-650と同じクラス。
それでこの仕様でしょ・・・。
ヘッド部分は樹脂じゃなくて、ダイキャストだし、動きも滑らかです。
カウンターバランスはすごくアバウトです。
家庭用ビデオカメラでも少し跳ね却ってくる程度の戻りで、充分使えます。
EOS 7Dにズームレンズをつけたときは、完全にバランスがとれます。
プロシューマーカメラだと若干おじきしていきますが、問題ないでしょう。
つまり、使える範囲が広いんです。
細かい不満点を挙げていけば、いろいろあるでしょうが、
結局、2万円以下ということで、すべてが許せてしまいます。
あとは耐久性がどうなのか、
というのはロングランレポートしないと分からないですね。
▲スライドプレート採用。もう一つ1/4ネジ(大ネジではない)が埋め込まれていて、2カ所留めも可能。
▲この価格で自照式の水準器を採用!
昔のダイワが復活、ということでは決してないのですが、
今の時代の三脚として、これはありかなと思いました。
ちなみに2月9日から横浜で開催されるCP+で実機が展示されるとのことなので、
興味のあるかたはぜひ実機を触ってみてください。
ケンコー/スリック/トキナーブースだそうです。
三脚話はまた書きたいと思います。