デジタル一眼ムービーといえば、GH系以外は連続記録は30分未満。それどころか熱の関係で途中で止まってしまうこともあるということで、長回しのライブ撮影などははなっから考えないという人が多いかもしれない。


でも、それは内部記録での話であって、アトモスのSHOGUNシリーズやNINJAシリーズ、ブラックマジックデザインのVideo Assistシリーズを導入するだけで事情は一気に変わってくる。そこで今年のCRITICSのライブ(このコーナーでも過去に何回か触れているが、オーディオ評論家4名を中心としたオールディーズバンドです)の撮影でテストも兼ねて、ソニーα6300とNINJA FLAMEで4K収録してみることにした。記録時間は前半が1時間強、後半も1時間強、合わせて2時間である。
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まずα6300の電源は、ACアダプターから給電することにする。
ACアダプターAC-PW20が必要(1万円弱)。
レコーダーはNINJA FLAME(税別164,815円)。こちらは前の世代から進化してLバッテリーのスロットが2つになり、1時間くらいは余裕で持ちそうだが、ACにする。これで電源の心配は完全になくなった。
記録は240GBのSSDが2枚あるので、前半1枚、後半1枚。ProRes 422 LTを選択すると、記録可能時間は1時間13分と出るので、足りそうだ。
α6300のピクチャープロファイル(PP)は8のS-Log3にし、NINJA FLAMEでデフォルトで入っているLUTを当ててモニターした。
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話は遡ってα6300側の設定のポイントだが、本体では内部収録をしないこと。実は当初、メニューの中にある「4K映像の出力先」という設定項目の意味が理解できなかった。α6300やα7SIIはメモリーカードに4K記録しながら、HDMIから4K出力できるわけで(液晶は映像がブラックアウトするが)、どうしてわざわざこのメニューを作る意味があるのかと思ったのだ。このメニューは30分を超えて長時間記録するためのもので、本体では30分(α6300だともっと前に記録ストップ)で止まってしまうので、メモリーカード+HDMIではなく、HDMIのみを選択する。
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そして、HDMI設定で、HDMI情報表示はなし、TC出力を入、レックコントロールを入にする。
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NINJA FLAME側は、TRIGGERをHDMIに、Enable TriggerをONにしておく。こうしておけば、α6300のRECボタンを押すと、NINJA FLAME側のRECが始まり、TCも連動することになる。ばたばたしていると、うまく連動しなくて、NINJA FLAMEのRECボタンを手動で押すことになる。それでもいいような気がするが、α6300側からレックコントロールをかけることによって、α6300の電源が落ちることなく、HDMIから4K映像を出力し続けてくれる。
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実はこの内容、5月に発売した「ソニーαシリーズ&FSムービー制作ガイドブック」の中で、丁龍海さんが書かれているのだが、それを現場で実践してみたというわけだ。
自分でも言うのも何だが、この本、結構重要な使いこなしネタがさりげなく詰まっていて驚いてしまう。ソニーの関係者も「知らないことがたくさん書かれていて」と驚いていたくらい。
(問題はこういったネタを必要としている人がどれくらいいるか、ですが…。つまり需要が…)
さて、記録されたファイルだが、前半はRECスタートからストップまで、ちょうど1時間くらいが1フィアルに。後半のほうはちょっと長めで1時間11分33秒で最後が切れてしまっていた(残り30GBを切ったところ)。切れた要因は不明だが、NINJA FLAMEで表示された録画可能時間は記録されていたわけで、もう少し安全をみるなら、480GBのSSDを用意したほうがいいかもしれない。
あとはS-Log3素材の編集。Logのままの映像をみるとノイズは多めだが、この暗部をぐっと締めてかつHDに仕上げたときの最終的なクオリティがどうなるかが楽しみだ。