InterBEE前に各社から発表が相次いでいますが、今後はソニー。
スーパー35mmサイズの単板ExmorCMOSを採用したデジタルシネマカムコーダーPMW-F3を正式発表しました。
◆XDCAM EXベースのデジタルシネマカムコーダー
詳しい内容はソニーのホームページを参照していただきたいが、
http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/201011/10-152/
約150万円とほぼ予想どおりの金額で出てきた。
驚いたのは、(これも半分くらいは予想していたが)、ソニーがキットレンズとして、PLマウントレンズを3本用意してきたこと。レンズありのK、レンズなしのLという2ラインアップというのはソニー業務用カメラのパターンだが、まさにそのもの。
さすがにPLマウントのカメラをぽんと出されても、レンズが高価で購入できないわけで、つまり、これはこのセットを映像クリエイター、マニアが買うことを想定しているということなのだろう。
開発しているのは、ソニーXDCAM EXのチーム。
(フォーマットはXDCAM EXで記録メディアはSxS)
用途は違うが、PMW-350や320、EX3と同じクラスであり、充分個人ユーザーもターゲットに入っているということだ。
レンズはこの3本。SONYと刻印されており、FUJINONではない。
一本あたり20万円ということになるだろうか?
PLレンズとしては格安である。
ボディはかなり凝縮感があり、厚みがある。実際に手で持ってみたが、肩に押し当てれば、短い時間ならば手持ちでもなんとか撮れそうだった。
F3のスタンスとしてはこれまでのF35の廉価版。
F35はCCDだが、F3はCMOSになっている。
もしEOS MOVIEの対抗でいくとするならば、家庭用のVG10とこのF3の中間の位置づけのカメラだと思うのだが、どうだろう。そのときはどんなマウントでどんなレンズを採用すればいいのか、ということを考えたとき、このキットレンズが生きてくるのか、それともαの延長なのか・・・。
(11月20日追記)
ということを書いたら、その数日後、InterBEEにその中間のNXCAMのレンズ交換式が参考出品された。
60万円という価格をどう考えるか・・・?
30万円以下なら、充分EOS 5D MarkIIに対抗できるのだが・・・。
60万円だとしたら、どれくらいの機能と性能を盛り込めるか、そして汎用性を
どれくらい持たせられるかということになる。
製品化を楽しみに待ちたい。