ビデオカメラも大判センサーカメラも新製品が続いていますが、アマチュア向け製品としてはやはりデジタル一眼ムービーに注目が集まります。
業務用ビデオカメラよりも比較的安いですからね。


ソニー、ニコン、キヤノンともにフルサイズCMOSセンサー採用デジタル一眼


 ソニーは一応フラッグシップですが、ニコン、キヤノンは春に出したモデルの下位モデル。
全機種、動画に期待できるのが嬉しいところです。
 EOSは5D MarkIIIでほぼ欠点がなくなり、デジタル一眼ムービーとしては完成したと言ってもいいと思います。6Dはセンサーは違えど映像エンジンは同じですから、動画も相当いいでしょう。
ニコンはD4は超素晴らしかったが、D800の動画は高画素による欠点が目立ち使いにくいものでした。D600は画素数を減らしたことで、D4に近い画質になっているといいのですが。
いや、きっとなっているはずで、D600は期待大ですね。
ソニーのα99は、α77の動画もかなりよかったので、期待できます。
というか、このバリアングル液晶といい、ハンディカムから流用したかのようなプッシュ回転ダイヤルといい、これはソニーが考える次世代のビデオカメラといってもいいかもしれません。

海外ではすでに発表しているGH3


詳細は省きますが、AVCHDの枠を超えてALL-I記録も実現したのがえらい。
もうハッキングする必要はない、ということですね。

アマチュアの写真家がスチルの延長でムービーを始める?


今回おもしろいのは、
ニコン、キヤノン、パナソニックともに、デモムービーの雰囲気が似ていること。
ややネイチャー寄りになって、スチルのアマチュアユーザーを意識しているのでしょうか。
ニコンとパナソニックなんか偶然にも同じ場所で撮ってます。
■ニコンのデモムービー
http://www.youtube.com/user/Nikonasia?feature=watch
■LUMIX GH3のデモムービー
http://www.youtube.com/watch?v=7mOfJVOACFA
■キヤノンEOS 6Dのデモムービー
http://cweb.canon.jp/eos/lineup/6d/samples/index.html

動画を撮るならやっぱりビデオ、ということで大判センサービデオカメラ


大判センサーのビデオカメラもどんどん製品が投入されています。
ソニーはすでにVGシリーズとFSシリーズがあるのですが、
今回はVGシリーズの後継機VG30に加えて、フルサイズセンサーを搭載した上位機VG900も。
さらにVG30をショルダーにしたNEX-EA50はブライダル市場を意識したもの。
これでソニーのラインナップとしては、
VG30、VG900、EA50、FS100J、FS700Jということになります。
もうどれがどれだか分からないというのが普通の人の感覚ではないでしょうか?
一度全部まとめて借りてテストして、整理してみたいと思っています。
一方でキヤノンはEOS C300も廉価版というか、ややターゲットをかえたC100を出してきました。こちらもブライダル市場を強く意識しています。

気になるのは、この業務用ビデオカメラたちがすべてAVCHDであること


業務用ビデオというのは昔から保守的だったのですが、
フォーマットでも冒険しません。
ということで何がおきるかというと、
デジタル一眼よりも圧倒的に使いやすいのに、
画質ではデジタル一眼に負けてしまう部分があるということ。
EOS C100などは、同じキヤノンなのになぜEOS 5D MarkIIIや6Dで採用されているMPEG4 AVC/H.264を採用しないのか、ユーザーは理解に苦しむのではないでしょうか?
20万円のEOS 6Dがビットレート80Mbps以上のH.264のALL-Iで記録できるのに対して、
業務用の50万円超のEOS C100は最大24MbpsのAVCHDって、ちょっとへんじゃないですか?
ぜひファームアップして24Mbpsの制限をとっぱらってほしいと思います。
GH3がオーバーAVCHDを採用してきたのですから、
ソニー、キヤノンもそろそろ殻を破って欲しいですね。
そうしないと、マニアは一眼買ってリグを工夫して・・・というほうが画質がよくて楽しいぞ、
ということになってしまいます。
まあ、お金がないけど、いい画を出したいという人にとっては、
こういう状況のほうが工夫しがいがあってもいいかもしれません。
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