京都の7月といえば祇園祭。
山鉾巡行を前にした7月16日の宵山をBlackmagic Pocket Cinema Cameraでスナップ撮影しました。
(ちなみにユーザーとしては悔しいのですが、現在半額キャンペーン中)。
レンズはパナソニックLEICA 25mmF1.4のみ。撮影はフィルムモードのProRes422。



Blackmagic Pocket Cinema Cameraは、マイクロフォーサーズの接点付きのレンズであれば、AEとAFが可能になります。とはいえ、AFはコンティニュアスではなく、ワンプッシュAFに近いもの。上のスナップでもすべてワンプッシュAFにしています。
アイリスボタンを押すと、飛ばないように自動でアイリスを決めます。ただこれも曲者で、たとえば強い光源が画面に入ったような画だと、相当なアンダーになります。
フィルムモードで撮影する場合、
まず飛ばないように撮影しておいて、後で調整するというふうに考えがちですが、かなりアンダーなところから編集ソフトで持ち上げようとすると、ノイズも一緒に持ち上がってきます。
これはRAWでも同じ。
最初からすべての輝度情報を記録しようというのは土台無理な話で、
どこを切り捨てるか、撮影しているときに判断する必要があります。
このあたりは私も勘違いしていたのですが、
特に太陽や点光源を入った場合は、どこは飛ばしてもいいのか、
割りきらなければ、どうしようもありません。
この話は、ビデオサロン8月号でソニーα7Sの開発インタビューをしているときに、S-Log2の使いこなしについて聞いている時にも出ました。
(ぜひ本誌をお読みください)
プロでもまず最初は失敗するのだそうです。
ソニー側で撮影されたデータをみてみると、飛ばないようにしようとするがあまり、アンダーになりすぎて、後で持ち上げても階調も出てこず、ノイズが増えるばかりというパターン。
それを防ぐには、撮影のときの露出の判断が重要なのですが、
それはゼブラだけでは判断しにくく、やはり波形モニターがあったほうがいいというのです。
編集ソフト上では波形モニターを見ながら、全体のバランスをみているわけですから、撮影時にも見ていたほうがいいのは事実。
ただポケシネは波形モニター表示機能はないし、α7Sにもないんです。
だからフィルムモード(Log)で露出を決めるのはかなり難しいので、
ポケシネはフィルムモードで撮影しながら、ビデオモードでモニターする機能があるのですが、α7Sはどうなんでしょうか? 今手元に実機がないのでわかりませんが。
いずれにしても、波形モニター機能入れてほしいですね。
キヤノンの業務用カメラにはついているんですから…。
S-Log2を搭載したというのは、難しい問題を抱えたなと思いつつも、
研究してみたいという気持ちのほうが高まっています。