現在発売されている11月号で「ソニーS-Log撮影&編集をマスターする」というレポートを掲載しています。より高画質を求める撮影において、Logは選択肢のひとつとしてより広まってきたということもあり、11月16日には、「4K映像制作ワークフロー〜Log撮影とカラーグレーディングをマスターする」というムックが出ます。
夏から様々な検証を続けてきましたが、
現在まだワークフローとして技術的に完璧にできていない部分があります。
 


11月には、ソニーの4K大判センサーカメラ、FS5も発売されるということで、12月号、およびこのムックでは、FS5のレポートもあるのですが、その検証途中で疑問を持ち、ソニーに問い合わせたところ、たしかに現在そういう問題があるという認識があり、ソニーとAdobeの間で、いずれは解消されていくとおもわれます。
もしかしたら、出荷されるFS5では解消されているかもしれません。
ただ、ことはFS5だけに限らず、XAVC S、XAVCとAdobe系ソフトの連係の問題なので、
注意をうながす意味で、ここに記しておきたいと思います。
FS5で撮影したS-Log素材は、
Adobe Premiere Pro CCに読み込んだときに正しいレンジで表示されません。
これは夏にテストしたα7R IIでも同様で、
XAVC、XAVC SのS-Log撮影時のメタデータをAdobe側で正しく変換できないということにより起きるようです。(すべてのXAVC、XAVC Sファイルでこの問題が起きるわけではないようです。編集部ではα7R IIとFS5でしか検証していません)
具体的には黒レベルに違いが出ます。
【FS5 PP1撮影をAdobe Premiere Pro CC 2015に読み込んで1コマ書き出し】
adobe_pp1.jpg
【FS5 PP1撮影をDaVinci Resolveに読み込んで1コマ書き出し】
dr_pp1.jpg
【FS5 PP7(S-Log2)撮影をAdobe Premiere Pro CC2015に読み込んで1コマ書き出し】
adobe_pp7.jpg
【FS5 PP7(S-Log2)撮影をDaVinici Resolveに読み込んで1コマ書き出し】
dr_pp7.jpg
PP1やPP6などでは、PremiereでもDaVinciでも違いはありませんが、
PP7(S-Log2)、PP8(S-Log3)、PP9(S-Log3)素材になると、これくらいの違いが出ます。DaViniciのほうが正しい表示です。
ちなみにα7R IIやα7S、α7S IIとSHOGUNを組み合わせてProRes収録した素材は、
Adobe Premiereに読み込んでも正しい表示になります。
ですから、SHOGUNの素材とカメラ内部記録でも
ちょうど上のような違いが現れるというわけです。
これまでSHOGUNのファイルをグレーディングすることが多かったので、
この問題が発覚しなかったのでした。
やはりプレミアで作業する人が多いでしょうから、この連係の不具合は一刻も早く直してもらいたいところです。