そこまでして電動ズームにこだわるのか! と思った人も多いはず。
キヤノンのミドルレンジのデジタル一眼レフカメラ、EOS 80Dは、前モデルのEOS 70Dから、動画も重視する姿勢を強く打ち出していたが、EOS 80Dはその路線をさらに突き進んでいる。
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ただ、4K撮影機能はなし。
この価格帯では、パナソニックはすでにGH4があり、ソニーも今回α6300を投入してきたのに対し、キヤノンの4K撮影EOSは、EOS-1D Mark IIだけで、その下の展開はまだなく、明らかにこの部分では遅れをとっている。
ただ、動画に対して力を入れているところはあって、それが今回のNano USM搭載の新しいズームレンズEF-S18-135㎜ F3.5-5.6 IS USMとそれ専用のパワーズームアダプターだ。
今のところこのパワーズームアダプターは、このEF-S18-135㎜ F3.5-5.6 IS USM専用で、そのレンズの裏側を見ると専用の接点があり、この接点で信号のやり取りを行う。
パワーズームアダプターのほうにも接点がある。
ズームレンズに電動モーターが組み込まれているわけではなく、パワーズームアダプターの歯車をリングに噛み合わせてズームリングを回転させるという機構。
装着すると、80Dの底面よりでっぱってしまうので、ビデオ三脚などに乗せる場合は、スペーサーが必要になる。
パワーズームアダプターには、ズームをマニュアルにするかサーボ(電動)にするかの切り替えスイッチのスピード制御のスイッチ、ズームレバーがある。動作はなかなか滑らかで、動きだし、とまりぎわも実際に使えそうな感じだった。
パワーズームアダプターは単4電池4本で駆動する。
これなら、接点は必要ないんじゃないの? と思うのだが、この接点があるおかげで「EOS Utility」と「Camera Connect」を利用したリモート撮影でもパワーズームが可能になる。
ズームレンズとは関係ないが、70Dになかったヘッドホン端子が80Dで追加されたのは喜ばしい。