「映像撮影ワークショップ 新版」を発売しました


TEXT●一柳

ビデオサロン本誌で2008年から2013年にわたって連載されていたテレビドキュメンタリーカメラマン板谷秀彰さんの記事を一冊にまとめた「映像撮影ワークショップ」。おかげさまで何度か増刷してこれまで売り続けてきましたが、ここにきてもう在庫が底をつきそうだという連絡を営業部から受けました。じゃあまた増刷すればと思ったのですが、現在の出荷ペースからするともう一度増刷するのは厳しそうだから、本がなくなったら絶版になるというのです。本というのは1000部単位のまとめた冊数を刷らないとペイしませんから、たとえ需要があったとしても、それがある程度の規模の需要でなければ成立せず、そうやって多くの本が絶版になってきました。

でも、新版というかたちでリニューアルすれば、再度世の中に提案できて、生き残れるかもしれないと営業部の担当者は言うのです。

ということで、この本を読み返してみることにしました。

連載していたのは前述のとおり、2008年から2013年です。映像制作業界をめぐる状況は今とはかなり異なりますし、デジタル一眼や大判センサーによる撮影は普及していましたが現在ほどではありませんし、ましてや4Kはほとんど普及していなかったころだと思います。

さすがにこれは厳しいかなと思って読み返してみましたが、まったく古くないんです。

そもそも古くなるようなことは書いていないですし(目次などはこちらから)。

それどこか、YouTubeやVlogばやりの今こそこれは必要な本ではないかと徐々に確信のようなものが芽生えてきました。

映像撮影の本というのは、映画以外のものはほとんど存在しません。これは存在し続けなければならない本ではないかと思いました。

板谷さんとも話をしたのですが、今、NHKのBSプレアムでかつてのドキュメンタリー番組をプレミアムカフェという放送枠で放送しているのですが、2000年前後以降にHDで撮られたものを見ると(それは板谷さんが撮影した番組もあるのですが)、今の番組として見れてしまうのです。

そこで新版として世に問うことにしました。

もともと古くないわけですから、直しようがありません。そこで従来版をベースにして、この5、6年のトレンドを少し盛り込むにしました。

新規に追加したのは以下の3本です。

●デジタル一眼カメラとショルダーカメラ 肩に載せるスタイルだけは生き残る?

●QRコードから見られる作家のショートムービー 地元の工藝作家のプロモーションムービーを撮る

●巨樹が立つ風土そのものを映像にしていく 4KでNHKの大型番組シリーズ「巨樹」を撮る

したがって、従来版をお持ちの方は、この3本のために新版を買うというのはオススメしにくいです。(この本がバイブルで、板谷さんの大ファン! という方はぜひご支援ためにお買い求めいただければ嬉しいですけど)

以前買われた方が間違って買わないように表紙はほとんど同じイメージにしました。

新版で追加した原稿のところ。

板谷さんが撮影という観点でオススメしているDVDコーナーもリニューアルしています。

 

全国書店およびAmazonなどネット書店で販売しています。