ChatGPTなどのテキスト生成AIをはじめ、アドビFireflyやMidjourney、Stable Diffusion、DALL-E3などの画像生成AI、Runwayなどの動画生成AIなど様々なAIが登場しています。今回の特集では映画、CM、アニメ、3DCGなどの領域でクリエイターがどのように生成AIと向き合っているのか。生成AIの活用事情やクリエイターがAIに感じている可能性に迫ります。また、仕事で生成AIを利用するにあたり、著作権の考え方についても紹介していきます。
●特集の内容
AIディレクターに訊く生成AIの潮流
KEITO
世の中ではテキスト、画像、そして動画まで様々な生成AI サービスが次々に誕生している。特集の冒頭ではAI ディレクターとして数々のAI サービスを日々研究し、YouTube やSNS で情報発信しているKEITO さんに映像制作に関わる生成AI の動向や注目のサービスなどについてお話を伺った。今後クリエイターは生成AI とどう向き合うべきか? そんな問いも投げかけてみた。
画像生成を実演!
AIエンジニアとクリエイターの
生成AI活用術
田中義弘(Taziku) 川上 博(K&Kデザイン) 進藤弘輝(SOPHIE STUDIO)
各クリエイティブ界隈にて脅威的な進化を続ける生成AIツール。本記事では、生成AIを使ってアニメ制作を行う『AIアニメプロジェクト』の中心となる田中義弘さん、川上 博さん、進藤弘輝さんを講師に迎え、クリエイターやAIデザイナーなど、立場の異なる三者が生成AIをどのように使っているのか、Stable Diffusionでの生成手順、各生成AIツールのアウトプット比較など、AIを使った実演を交えながら解説する。
●VIDEO SALON2024年2月号は1月19日発売
「三幕構成」と「物語の13フェーズ」を利用してブラッシュアップ!
ChatGPTはドラマ作品の
シナリオにどう活用できるのか?
曽根隼人(BABEL LABEL所属ディレクター/Vook Coo)
ビデオグラファーから映像制作活動をスタートし、最近ではドラマ作品を数多く手掛けている曽根隼人さんに、ドラマのシナリオ制作においてChatGPTを活用した事例を紹介していただく。さらに実際にある設定を想定し、シナリオを作っていく過程を順を追って見せてもらった。シナリオのノウハウをChatGPTに教えることで、より実用的になっていくことがわかった。
ドローン屋さんが必要に迫られいろいろやってます
自由視点映像NeRF / 3DGSの作り方
北川哲一郎(Grid_FPV)
複数の視点の画像から視点を自由に動かせる3D空間を構築するNeRFや3DGS(3D Gaussian Splatting)が新たな映像制作の手法として注目されている。この“自由視点映像” によって映像制作はどのように進化していくのか? CGテクニカルディレクター、ドローンオペレーターとして活動してきた北川哲一郎さんが実際に手がけた作品中のNeRFや3DGS使用例を解説しながら、フォトグラメトリ・NeRF・3DGSの違い、ワークフローなども紹介する。
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話題のAIタレント初出演TVCM! 伊藤園お~いお茶 カテキン緑茶
『未来を変えるのは、今!』篇 AIモデル制作の舞台裏
中山佑樹(AI model.Inc CTO)
AIモデルを使用した初のTVCMとして話題となった、お~いお茶 カテキン緑茶TVCM「 未来を変えるのは、今!」篇。本記事では、AIタレントを提供したAI model 社CTOの中山佑樹さんを講師に招き、AIタレントを活用した一連の映像制作フローやリアリティ溢れるAIモデルの制作秘話について詳しく語ってもらった。
CGアーティストが模索する
生成AI × 3DCG
進化する表現の融合と活用の可能性
田崎陽太(カーキ)
映像やグラフィックのデジタル表現の分野において、テクノロジーがめまぐるしく進化するなかで、AIによる生成技術の注目度は高い。そして、生成AIのソフトそのものの発展に加え、これまで3DCGなどの表現を追求してきたクリエイターたちのなかには、さまざまな先端の技術を融合させた新たな表現を試行錯誤する動きも見られる。今回は、Unreal EngineやBlenderを軸とした映像制作を手掛ける田崎陽太さんに、CGと生成AIを組み合わせたアニメーション風の作例を通して見える、これからの表現の可能性について話を聞いた。
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弁護士が詳しく解説
生成AIと著作権 ルールとケーススタディ
田島佑規(骨董通り法律事務所)
生成AIの急速な発展・普及により、著作権関係を含め、AIがもたらす様々な影響について議論がされている昨今。本記事では、アート・エンターテインメント業界を得意とする骨董通り法律事務所の弁護士 田島佑規さんに、生成AIを活用する際に知っておくべき著作権の知識について、詳しく解説してもらった。
●今月の話題
映画『キリエのうた』舞台裏に見る
マルチクリエイターの制作スタイルと今後の可能性
岩井俊二・田中祐治
今でこそ企画から演出、撮影、編集までワンストップで活躍するビデオグラファーが増えてきた。
大学時代に自主映画を撮り始め、91年TVドラマの演出でプロデビュー。以来、監督だけに留まらず脚本、撮影、編集とマルチにキャリアを積み重ねてきた岩井俊二さんと映画、CMの現場で活動するビデオグラファーでもあり、『キリエのうた』でVFX を担当した田中裕治さんに映画制作の裏側についてお話を伺った。
●VIDEO SALON2024年2月号は1月19日発売
第80回ヴェネチア国際映画祭 金獅子賞受賞の注目作
撮影監督が語る
『哀れなるものたち』撮影の舞台裏
ロビー・ライアン
ジェンダー・年齢・国籍・時代のすべてを超越して、真の自由と平等を手に入れる旅に出た主人公を描き、
ヴェネチア国際映画祭で大絶賛を受けたヨルゴス・ランティモス監督の『哀れなるものたち』。監督の前作『女王陛下のお気に入り』に続き、再び撮影監督として作品に参加したロビー・ライアン氏に想像を超える大胆な冒険物語ができるまでの過程を聞いた。
アドビユーザーは今すぐ試したい!
スペシャリストも唸る
Premiere Pro&After Effectsのスゴイ進化
市井義彦・ヤマダイ
毎年進化を続けているアドビ製品。だがアップデートで新機能が追加されているのに、気づかないまま使
いこなせていないのではもったいない。そこで今回はスペシャリストのふたりに、ぜひオススメしたいPremiere ProとAfter Effectsの革新的な新機能について紹介してもらった。
ビデオサロン2月号
●VIDEO SALON2024年2月号は1月19日発売