【Inter BEE2022】パナソニック コネクト、IP伝送やクラウドにも対応できるライブ映像プラットフォームKAIROS(ケイロス)を中心に展開


パナソニックは今年からIT/IPベースのライブ映像プラットフォームKAIROSを中心に展開するパナソニック コネクト社がブース出展。KAIROSは2020年9月から同社でサービスを開始。ステージでは今年6月からサービスを開始した「KAIROSクラウドサービス」で富士スピードウェイとInter BEE会場を結んだライブ配信のデモが行われていた。

 

PC1台があれば利用できるサブスクのライブ配信クラウドサービス

KAIROSクラウドサービスは、ユーザーはPCと専用ソフトKairos Creatorを用意するだけでライブ映像処理・スイッチングやコンテンツ管理・アーカイブをクラウド上で行うことができる。サービスはサブスクで提供され、初期費用3万円に加えて、ファイル管理のみのプランが月額8万円(キャンペーン期間中は3万円)。その他スイッチングの使用時間やアップロード・ダウンロード容量、ストレージ容量に応じて、月額20万円と55万円のプランが用意されている。

 

撮影現場では次世代映像伝送プロトコル・SRT(Secure Reliable Transport)または、LiveUなどのライブエンコーダーを使用してRTMP経由でクラウドに映像を伝送する。クラウド上にアップされた各カメラ映像をユーザーは自宅やオフィスなどからPCソフトまたは専用のコントロールパネルからスイッチングできる。

 

CPUに加え、GPU処理で映像処理を行うLinuxベースのIP伝送配信システム

クラウドに加えて、Linux OSを搭載したライブ映像配信システムも展示。CPUだけに頼らずGPUも活用したエンコード処理で安定した配信を実現する。映像伝送は従来のSDIのみならず、SMPTE ST2110・NDI・SRTなどのIP伝送もサポート。また、GPUで映像処理をすることでM/E数やKEY数の制限なく、自在に画面構成ができることも利点だという。

 

中段にあるシルバーの筐体がメインフレーム・Kairos Core 1000(税別830万円)。レコーダーやSDIからIP変換をするゲートウェイボックスなどのコンバーターなどを組み合わせてラックに収納した状態。1RUサイズのKairos Core 100(280万円)もラインナップする。ST2110ネットワーク経由であれば、Kairos Core 1000は1台のメインフレームで最大64入力/40出力。Kairos Core 100は拡張オプションAT-SF002Gを使用して、最大48入力/32出力を実現する。

コントロールパネルはスタンダードタイプAT-KC10C1G(270万円)とコンパクトタイプのAT-KC10C2G(オープン価格)の2種類を用意。

M/Eのようにレイヤーを重ねて画面構成を作るためのKairos Creator (25万円)。テロップ・タイトルデザイン、スイッチングやオーディオミキサー等のソフトウェアコントロールも可能になっている。

 

ブースにはPTZカメラのタッチ&トライコーナーなども合わせて展示されていた。

 

音楽ライブや空間演出用のミストスクリーンも。

vsw