Leofoto撮影GEARカタログ vol.2 〜Leofoto LM-362C/LM-402C スチル用ラインナップに埋もれた唯一無二のカーボン製ハイハット


グランドレベルでの自由なアングルとカメラワークを可能にするハイハット。業界では「ゴトク」の名でも呼ばれプロの現場では必須機材だ。今回は唯一無二Leofotoのカーボンファイバー製ハイハットをピックアップ!

レポート●竹本宗一郎(ZERO CORPORATION)
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暗闇から光を取り出して魅せる日本で唯一のナイトカメラマン。世界各地の夜の絶景をフィールドに
ネイチャードキュメンタリー番組やCMなどの特殊撮影を数多く手掛ける。
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協力●レオフォトジャパン


香港にほど近い中山市に本社を置くLeofoto は、スチル用三脚メーカーとして2014 年に誕生した中国ブランド。現地工場は多くのマシニングセンターを導入しアルミ部材からの削り出し加工による高精度で素早い商品展開が注目されている。近年は映像用の製品にも注力。国内ではワイドトレード(https://widetrade.jp/leofoto/)が総代理店として製品の販売・保守サービス(並行輸入品は対象外)を行なっている。

 

LM-362C/LM-402C

▲ボール径75mmの「LM-362C」(左)と100mmの「LM-402C」(右)。パイプの最大径はそれぞれ36mmと40mmで搭載するヘッドに合わせてチョイス。

 

ハイハットの文字が見当たらない

Leofotoにハイハットがあるという噂を耳にした。ところがLeofotoのWebサイトで探しても該当する結果は出てこなかった。そこで各製品のスペックを細かく確認していくと、スチル用のシステム三脚の中で極端に脚の短い三脚があるのに気がついた。実はこれこそがLeofotoのハイハットだったのだ。

▲LMサミットシリーズの豊富なラインナップのなかに「ハイハット」はあった!

 

唯一無二のカーボン製ハイハット

システム三脚とは、スチル雲台用のフラットベースやビデオヘッド用のハーフボールなどアダプターを交換することで異なるプラットフォームに対応する製品を指す。Leofotoのシステム三脚の中核を担うのは全12種類を展開する「サミット(LM)シリーズ」だ。全機種を横に並べてみると、ビデオ三脚では到底考えられない豊富なラインナップに驚かされる。

サミットシリーズの中でいわゆる“ハイハット”にあたるのは、ボール径75mmの「LM-362C」と100mmの「LM-402C」の2種類でパイプの最大径はそれぞれ36mmと40mm。製品名の最後にある「C」はカーボンファイバーを表しているが、卓上三脚(ミニ三脚)以外Leofotoの三脚はすべてカーボン製。現在国内で流通している主な三脚タイプのハイハットはアルミ製。つまりカーボン製のハイハットはLeofotoの「LM-362C」と「LM-402C」が唯一無二というわけだ。

 

ハイハットとは?

ハイハットは、ビデオヘッドを限りなくグランドレベルに近づけて設置することで、通常の三脚では得られない超ローアングルポジションを実現する機材だ。耐荷重性能に優れ狭い場所でも簡単に設置でき、自由なカメラワークを制限しないつくりが求められる。

映画やCMなどの現場では、四角い木製の板にダイカスト製の脚部をボルトで固定したタイプが多く使われてきた。業界では「ゴトク」の名で知られるハイハットの起源スタイルだ。

ビデオヘッドを極限まで下げられるが、微妙な高さ調整には対応できず、運搬や保管で少々場所をとってしまう一面も。

 

使い勝手が良いLM-362C   

ゴトクスタイルとベビー三脚スタイルのメリットを包括する手段のひとつがシングルシャンクのハイハットだ。75mmボールヘッド対応の「LM-362C」は折り畳み式。収納時には手のひらに乗るほどコンパクトになりロケ現場でも負担なく携行できる。

▲付属のキャリングケースは2段の脚を伸ばした状態でも収納できる。

 

「LM-362C」はスプレッダーを使わずに85°、55°、23°の3段階で角度調整が可能だ。85°で2段の脚を伸ばすとトップベースは最大高の370mm、逆に脚を伸ばさずに23°にセットすると最低高が70mmになり、超ローアングルを実現する。カーボン製の脚部はとにかく頑丈で23°に開いた状態でも安心して機材を搭載できる。購入時にはゴムの石突がセットされているがスパイク石突も付属し、設置する地面の状況に応じて使い分けできる。

どんな現場でもカメラマンの自由なカメラワークを邪魔しないLeofotoのハイハット。グランドレベルからの眺めはイマジネーションを解き放ってくれるはずだ。2023年、本格的に映像市場へ参入しはじめたLeofotoだが、新製品以外にも動画ユーザーがまだ知らないお宝アイテムが隠れていそうだ。

 

角度調整ができるので水平でない地面でも安定設置

▲スプレッダーを使わずに85°、55°、23°の3段階で角度調整が可能。

 

▲開脚角度と2段の脚の長さを微調整することで岩場や階段など水平でない地面でも安定して設置できる。

 

 

フラットな石突きに変更することで設置剛性が高まる

▲Leofotoのシステム三脚は石突の交換が可能だ。付属するスパイクの他、別売の大型フラット石突「SC-50(直径50mm)」、「SC-80(直径80mm)」はフラット面での設置剛性が格段に高まる。

 

ここにマジックアームを装着できる

トップベース周囲にはマジックアームなどを取り付けられるマウンティングスレッド(U3/8)が。アンチツイスト機構に対応しモニターの自重でアームが緩む心配がない。

 

ショートノブと組み合わせて使用する

▲ハイハット使用時はビデオヘッドのロッキングノブが地面と干渉しないようショートノブと組み合わせて使用する。

 

 

 

●VIDEO SALON 2024年1月号より転載

vsw