JVCの業務用4Kカムコーダー、GY-LS300CHとGY-HM200がバージョンアップにより機能強化される。とくにLS300CHの進化は、JVC Logモードの追加など、より制作系のカメラとして使えるようにした注目すべてファームアップとなる。本体最新ファームウェアVersion2.0は無償で、9月下旬より提供される。


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GY-LS300CH専用バージョンアップ追加機能

1.シネマ4K(4096×2160)、シネマ2K(2048×1080)の映像信号モード
テレビの4K記録よりも横の画素の多い、17:9のアスペクトを持つシネマ4K(4096×2160)トシネマ2K(2048×1080)の映像記録が可能に。よりシネマの現場も想定して進化。
2.ダイナミックレンジ800%を実現するJVC Logモード
JVCとしてはじめてLogを設計、開発。今回のバージョンアップでLS300に搭載した。LUTもファームの公開までには提供したいという。
3.バリアブルスキャンマッピング(VSM)機能の進化
センサーのスキャンサイズを変えられる機能がVSM。これまでメニューにより何段階かを設定する方法だったが、それを本体のズームレバーで滑らかに連続可変できるようにした。固定焦点のレンズでも、VSM操作により、4Kで最大1.2倍、HDで最大2.3倍のズームレンズのようなズーム表現が可能になる。
4.ライティング設定や露出決定に役立つスポットメーター機能
5. 黒のレベルを微調整できるBlack Paint機能
6.カラーマトリックス調整機能

GY-LS300CH、GY-HM200共通バージョンアップ追加機能

1.4K/70Mbps記録モード
4K撮影時に70Mbpsの高解像度記録モードを追加した。これまで150Mbpsだったために、カードが限定され、かつ記録時間が他社に比べて短めだったが、他社なみに低ビットレートモードを選択可能にした。SDHC/SDXC Class 10のカードでの記録が可能になる。
2.被写体の輝度を確認でき、露出設計を補助するヒストグラム機能
3.HDMI出力の記録トリガーに対応し、カメラからのATOMOS社レコーダーの制御が可能に
4.カメラの記録モードに応じたHD-SDI/HDMIの出力フォーマット(1080/30p、25p/24p)を追加。
5.各種ネットワーク機能を強化
ライブストリーミング時のZixiモードにアダプティブビットレートを追加
FTPレビューム機能を追加
ライブストリーミング時のマルチキャストIPアドレスに対応
APN(アクセスポイントネーム)設定機能を追加
バージョンアップはJVCのホームページのサポートページよりダウンロードしたファイルにより行う。