キヤノンは、CINEMA EOS SYSTEMのデジタルシネマカメラ2機種(EOS C300 Mark II、EOS C100 Mark II)と業務用ビデオカメラ3機種(XC10、XF305/XF300)、多目的カメラ(ME20F-SH)の合計6機種を対象に、ファームウエアを無償提供を発表した。2016年6月より順次提供を開始していくという。
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EFシネマレンズ装着時にデュアルピクセルAFに対応(EOS C300 Mark II、EOS C100 Mark II)

従来のEFレンズに加え、新たにEFシネマレンズ「CN7×17 KAS S/E1」と「CN-E18-80mm T4.4 L IS KAS S」(2016年10月下旬発売予定)の装着時にも、「デュアルピクセルCMOS AF」による動画撮影に適した滑らかなAF動作と高い追従性を実現。
また、EOS C300 Mark II限定の機能となるが、両レンズに加え単焦点のEFシネマレンズの装着時には、マニュアルフォーカスの際にピント位置が被写体に対し手前にある(前ピン)か、奥にある(後ピン)かを表示する「デュアルピクセルフォーカスガイド」を追加する。

「Canon Log 3」を新規搭載(EOS C300 Mark II)

従来の「Canon Log」、「Canon Log 2」に加え、「Canon Log 3」を搭載。HD映像の標準色域規格である「ITU-R BT.709」に近い特性を持ち、画作りがしやすい「Canon Log」の長所を引き継ぎながら、1600%の広いダイナミックレンジを実現する。

AFの高速化やMP4での記録を追加(XC10)

AF速度を最大約2倍に高速化する他、記録モードが従来のMXFに加え、データ容量が軽く取り扱いが容易なMP4を選択できる。
キヤノンでは、2016年 4 月18日(月)~21日(木)までラスベガスで開催される放送・映像制作機器展「NAB Show 2016」のブースで試作ファームウエアの一部を適用した製品を展示する予定。
●ニュースリリース
http://cweb.canon.jp/newsrelease/2016-04/pr-c300mk2-firm.html