昨日発表になったソニー家庭用4KカムFDR-AX1の業務用カメラPXW-Z100が、9月6日本日発表になった。Z100はレンズやカメラ、センサーに関しては家庭用と共通のデバイスを使用しているが、ここでは家庭用と業務用の主な違いについて紹介していこう。


カメラ部、記録部はほぼ共通。主な違いは信号処理


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ソニー

PXW-Z100

672,000円
2013年11月20日発売


 AX1とZ100はカメラ筐体、レンズ、ボタン配置などはほぼ共通。業務用にはHD-SDI出力端子(4K出力は不可)が搭載されている他、Wi-Fiリモート機能、タイムコード/ユーザービット記録、スロー&クイック撮影(HDのみ最大60fps)に対応する。
 両者の最大の違いは記録方式。Z100ではXAVC(最大4096×2160/60p、600Mbps)を採用し、AX1ではXAVC S(最大3840×2160/60p、150Mbps)を採用している。XAVCの記録メディアはAX1と同様にXQDカードになるが、最大600Mbpsもの高ビットレート撮影となるため、高速読み出し&書き込みに対応したXQDカードSシリーズが推奨されている。AVCHD記録に関してはAX1同様に来年夏の対応となる。

AX1とZ100の主なスペック比較

  PXW-Z100 FDR-AX1
価格 672,000円 オープン価格(推定42万円前後)
撮像素子 1/2.3型裏面照射CMOSセンサー
画素数 総画素数:約1890万画素、動画有効画素数:約880万画素 総画素数:約1890万画素、動画有効画素数:約830万画素
ズーム 光学20倍
焦点距離(35mm判換算) 30.0-600mm 31.5-630mm
開放F値 F1.6-3.4
手ブレ補正 光学式(アクティブレンズ方式)
記録方式 XAVC XAVC S
記録解像度 4096×2160、3840×2160、1920×1080 3840×2160、1920×1080
記録メディア 4K:XQDカード、HD:SDXC/メモリースティックPRO-HGデュオ
液晶モニター 3.5型/約123万ドット
ビューファインダー 0.45型/約123万ドット
出力端子 HDMI、SDI HDMI
外形寸法 幅189×高さ193×奥行362mm
質量(本体のみ) 2460g 2440g

 動画有効画素数や焦点距離がわずかに異なるのはZ100が4096×2160(17:9)のシネマ4Kを採用しているのに対し、AX1は3840×2160(16:9)のQFHDを採用しているため。

XAVCとXAVC Sの違い

XAVC XAVC S
解像度 4K:4096×2160、3840×2160
HD:1920×1080
プロキシ
4K:3840×2160
HD:1920×1080
プロキシ
フレームレート 60フレームまで(※ただし撮影では180fpsまで対応) 60フレームまで
圧縮 MPEG4 AVC/H.264
圧縮方式 AVC Intra
LongGOP
LONG GOP
ビット数 12、10、8ビット 8ビット
カラーサンプリング AVC Intra(4:4:4、4:2:2、4:2:0)
LONG GOP(4K 4:2:0、HD4:2:2)
4:2:0
ファイル形式 4K:MXF
HD:MXF
プロキシ:MP4
4K:MP4
HD:MP4
プロキシ:MP4
ビットレート XAVC(4K/60p):600Mbps
XAVC(4K/30p):300Mbps
XAVC(4K/24p):240Mbps
XAVC HD(1080/60p):223Mbps
XAVC HD(1080/30p):112Mbps
XAVC HD(1080/24p):89Mbps
XAVC S(4K/60p):150Mbps
XAVC S(4K/30p、24p):100Mbps
XAVC S(4K/30p、24p):60Mbps
XAVC S(1080/60p、30p、24p):50Mbps

 XAVCはMXF形式、XAVC SはMP4形式となる。細かく見ていくと仕様に違いがある。ビットレートも業務用と家庭用でかなり異なる。この辺りが画質にどう現れてくるのかは今後の実写テストで検証していきたい。
◆製品情報
http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/201309/13-110/