日本ビクターは、二眼タイプのデジタルビデオカメラ「Everio(エブリオ) GS-TD1」を2月上旬に発売する。価格はオープンで、実勢価格は20万円前後の見込み。


2つのレンズとCMOSの映像を一つのエンジンで処理する


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ビクターGS-TD1
オープン価格(市場想定価格20万円前後)
2月上旬発売予定
 TD1は、右目用と左目用にそれぞれレンズとCMOSを搭載しており、新開発の画像処理エンジン「FALCONBRID」を搭載し、1チップで3D映像処理を実現した。レンズはF1.2と明るく、画角は、35mm換算で3D動画撮影時が44.8〜224mm、2D動画が37.3〜373mm。3D撮影時の光学5倍ズームにも対応する。
 3D映像の記録方式は、Blu-rayソフトなどで採用されている3D規格「MPEG4-MVC」を採用。解像度を落とさずフルHD(1920×1080/60i)での3D映像を撮影することができる。通常の2D用の映像もAVCHD規格で記録できるほか、放送用の3D規格である「サイド・バイ・サイド」での3D映像を撮影することもできる。
 
 3D録画時のビットレートは34/22Mbpsのいずれかを選択できる。本体には、64GBのメモリを内蔵しており、34Mbpsでは約4時間の録画が可能だ。また、SD/SDHC/SDXCメモリーカードスロットを備えている。
 液晶モニターは92万ドット、3.5インチ。裸眼でも3Dの立体感や奥行き感を確認できる。2Dでの表示も可能で、タッチパネル式となった。また、音声でもマイク2機を本体の外側に離して配置することで立体感のある音響で録音でき“バイフォニック”処理 により、テレビなど2つのスピーカーだけで臨場感のある3Dサウンドを楽しめる。
■TD1のニュースリリース
http://www.jvc-victor.co.jp/press/2011/gs-td1.html
■TD1の製品情報
http://www.victor.co.jp/dvmain/gs-td1/index.html
 

2D>3D変換モデルHM990も登場


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ビクターGS-HM990
オープン価格(市場想定価格13万円前後)
2月中旬発売予定
 HM990には、2Dで撮影した動画を3Dに変換して再生する「2D‐3D変換再生」機能を搭載。業務用3Dイメージプロセッサ「IF‐2D3D1」の「2D‐3Dコンバーター機能」を、家庭用ビデオカメラ向けにチューニングしたという。2Dで撮影した映像を3DでHDMI出力できるほか、裸眼3D液晶パネルも搭載し、どこでも3D映像を視聴できる。
 レンズはF1.2、広角29.5mmの光学10倍ズームに対応。解像度は720×480となるが、300fpsのハイスピード撮影機能も搭載される。
 Android2.1以降のスマートフォンとBluetooth接続することで、静止画転送やGPS位置情報記録できるなど、従来の連携機能に加えて、撮影時に位置情報を自動記録し、再生時に Android搭載スマートフォンのGoogleマップ上に撮影位置を連動して、撮影した動画からお気に入りのシーンを切り出してAndroidスマートフォンに転送できる「動画切り出し転送機能」を新たに搭載。解像度はVGAで、記録時間は最長3分となる。
 2D>3D変換機能は搭載されないが、HM990と同じ撮影性能を持つHM890も2月上旬に発売される。価格はオープンで11万円前後になる見込みだ。
■HM990ニュースリリース
http://www.jvc-victor.co.jp/press/2011/gz-hm990.html
■HM990の製品情報
http://www.jvc-victor.co.jp/dvmain/gz-hm990/index.html