ワイド側重視の20倍ズームレンズ搭載、
4K/60pでもクロップなしの1型センサー4Kカムコーダー


(10月20日追記)
パナソニック
業務用4Kレンズ一体型カムコーダー
AG-UX180
45万円 12月発売予定

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 今年のNABで発表された1型センサー搭載の4K/60pカムコーダー、AG-UX180の日本での価格と発売時期、そしてスペックが確定した。
UXシリーズは、AVCCAMシリーズの後継シリーズという位置づけ。UX180は、ロングセラーのAC160の後継上位モデルということになる。
 昨年登場したAG-DVX200は、4/3型センサーを採用し、制作系向けという位置づけもあったが、UXシリーズは従来のビデオ取材カメラの置き換えとなり、さらに4K/60pまでカバーすることで、テレビの制作現場から、舞台撮影などのミドルレンジの記録用途まで幅広く使えるカメラになっている。
このカメラのポイントは、4K/60pをメインに開発されたこと。4Kをメインで使うことができ、モードによるクロップは一切ない。4K/60p時はドットバイドットで有効撮像サイズ1型センサーの約879万ピクセルを読み出し、その撮像面積はフルHD時でも変わらない。シネ4K(4096×2160)/24p時はそれがそのまま横に広がり約946万ピクセルを読みだす。
4K/24p、UHD60p/50p、FHD60p/50P記録、120fps/100fpsスーパースロー(HD)、IR暗所撮影、3G-SDI出力、TCプリセット入出力に対応したUXプレミアムモデルとなる。
 特筆すべきはレンズで、シネ4K時は35ミリ判換算24ミリから、4K/HD時は25.4ミリからというワイド重視の設計。Fドロップはしてしまうが、昨今のハンドヘルドで求められる20倍ズームを実現している。
 ライカディコマーの3連リングタイプで、ズームリングはDVX200のようなメカニカルではなく電子式になるが試作機段階ではレスポンスの遅れはそれほど気にならなかった。唯一気になるのは、MOD(最短撮影距離)が1mと長めであること。
(10月20日追記:DVX200もそうだが、UX180にはFocus Macro機能があり、USERボタンの2番に割り振られているので、MODが1mの問題はワンボタンで解消できる。データはとっていないが、ズームの中域くらいで50cmくらいに寄れる印象だった)
 重さは本体2kgと軽くなっているだけでなく、グリップの位置と形状を詰めることで、手持ち撮影時のバランスに拘っている。DVX200では厳しかった手持ち撮影でも力を発揮するモデルだ。5軸手ブレ補正も4K、HD変わらず機能する。
 記録メディアはSDカードでデュアルスロットによる同時、リレー、バックアップ記録が可能。4KとHDの同時記録も可能(4K/60p時は不可)。記録モードは、DVX200やGH4などと同じで、H.264でMOV/MP4形式。4K/60p時は150Mbps、フルHDではALL-Iの200Mbpsにも対応する。

15倍ズーム、4K/30pまでのAG-UX90も

 
 同じボディを採用し、センサーと画像処理が異なり、4Kは30pまで、ズームも15倍までという下位モデルAG-UX90も登場。こちらはその型番からも想像できるように、ヒットモデルのAC90の後継という位置づけでもある。 UX180とUX90の違いは、4K/60p対応とレンズの焦点距離以外に、SDI出力、スーパースロー記録(120p)、赤外線暗所撮影が割愛されていること。またEVFも0.24型LCOSにコストダウンされている。
パナソニック
業務用4Kレンズ一体型カムコーダー
AG-UX90
33万円 11月発売予定

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AG-UX180 SPECIFICATIONS


●センサー: 1.0型MOSセンサー
●有効画素: 879万画素(UHD/FHD)、946万画素(シネ4K/24.00p)
●レンズ : 光学20倍ズーム (35mm判換算25.4-508mm)  F2.8-4.5
●フィルター径: 67mm
●NDフィルター : OFF、1/4、1/16、1/64
●ファイル形式:MOV、MP4、AVCHD
●4K記録モード:4K/24.00p(100Mbps)、UHD/59.94p(150Mbps)、UHD/29.97p、23.98P(100Mbps)
●液晶モニター : 3.5型115万ドット、タッチパネル
●EVF:0.39型OLED 236万ドット
●質量:本体2.0kg、使用時2.4kg