パナソニックはNABにおいて、AVCCAMシリーズ、P2HDシリーズ、3Dカメラレコーダーの新製品の開発を発表。日本ではそれぞれ2011年秋の発売予定。
フルHDのスローにも対応したAVCCAMの本格的ハンドヘルドカメラ
パナソニック
AG-AC160
国内価格未定(米国5500ドル以下)
AG-AC130
国内価格未定(米国4000ドル以下)
まずはAVCHD規格を採用したAVCCAMの新たなモデルとしてAG-AC160。最大の特徴は広角28 ㎜(35 ㎜ 判換算)からの21 倍ズームで、カム式ズーム、フォーカス、アイリスを独立リング操作できるようにし、ショルダーカメラの業務用レンズ並みの倍率と操作性を確保している。撮像素子は1/3型の220万画素U.L.T(Utra Lminance Technology)MOSの3板。記録はAVCHD で、21MbpsのPHモードを採用する。
さらにDV記録も可能。フルHDスロー&クイックモーション機能も搭載している。ラインナップとしてフルHDー&クイック機能のないAC130(米国4000ドル以下)も予定され
ている。
レンズの外観はキヤノンのカメラを彷彿とさせるが、メカ式のズームというのがパナソニックならではのポイントだ。
他社がAVCHDをさらに小型の低価格カメラにシフトさせているのとは異なり、従来ショルダータイプであった放送用の取材カメラを、ハンドヘルドに落とし込もうという戦略。それには現代では21倍ズームとカム式ズームは必須という判断だろうか。
4:2:2、10ビット記録が可能になるAVC-Intraを100万円以下のハンドヘルドで実現
AG-HPX250
国内価格未定(米国6500ドル以下)
P2HDシリーズとしてはAVC-Intraコーデックを搭載したAG-HPX250。ハンドヘル
ドしては10 ビットのAVC-Intraコーデックを採用するカメラは初となる。AVC-Intraは
フレーム内圧縮をMPEG4 AVCベースで可能にしたコーデックで1920×1080フルピク
セル、10 ビット、4:2:2の高画質を100Mbpsで実現する。同時に従来のDVCPRP HDやSD画質のDVCPRO50 やDVでの収録も可能。レンズとセンサーは前述したAC160と同じものを採用。
HD-SDI出力、ゲンロック入力、TC入出力も装備する。
ライバルとしては4:2:2のMPEG2を採用したキヤノンのXF305だろう。
コーデックとしては、100Mbpsという高ビットレートにはなるが、10ビットというのがアドバンテージになる。
ショルダータイプでAVC-Intra記録の3Dカメラも登場
AG-3DP1
価格未定
3Dカメラの新製品としてはショルダータイプの一体型二眼式3DカムコーダーのAG – 3DP1を開発。レンズはワイド、テレ両側を広げた17 倍ズーム。撮像素子は1/3型の220万画素の3MOSで、記録はAVC-Intraを採用。従来の3DA1よりも
一クラス上のレンジになる。