富士フイルムは、ミラーレス一眼のXシリーズの新製品として、同社として初めて4K動画撮影に対応したモデル、X-T2を発表した。価格はオープン価格でカメラ本体で、税別17万円前後、レンズキット「FUJIFILM X-T2/XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS」が税別21万円前後となっている。
富士フイルム
デジタルカメラ「FUJIFILM X-T2」 オープン(推定税別17万円前後)
デジタルカメラ レンズキット「FUJIFILM X-T2/XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS」(推定税別21万円前後)
以下、動画に関連する機能のみをピックアップする。
独自開発のセンサーと画像処理エンジンにより、4K映像(3840×2160)に必要な画素数の約1.8倍、フルHD映像(1920×1080)も約2.4倍の画素数を撮像し、そこから凝縮してもモアレやジャギーの少ない高画質を実現。また、4K動画、フルHD動画ともに100Mbpsの高ビットレート記録に対応している。
また静止画撮影で好評のフィルムシミュレーションをそのまま動画撮影時にも使用でき、「クラシッククローム」モードによる、深みのある色合いと豊かな陰影を表現したドキュメンタリー調の映像や、「ACROS」モードによる滑らかな階調、引きしまった黒での高画質なモノクロ映像など9種類の多彩な表現が可能になっている。
さらにフィルムシミュレーションをベースにハイライトトーン、シャドウトーン、カラー、シャープネスの調整もできる。
4K映像はHDMI端子からクリーン出力が可能で、アトモスのSHOGUNシリーズなどの外部レコーダーでより高画質、かつ長時間記録にも対応。センサーの持つ広いダイナミックレンジを活かし、撮影後に色や輝度などの編集が可能な、広色域で撮影を行うLogガンマ「F-Log(エフログ)」モードの選択も可能。
記録メディアはSDメモリーカード/SDHCメモリーカード/SDXCメモリーカード(UHS-Ⅰ/UHS-II 対応)で、動画はUHSスピードクラス3以上のメモリーカードを推奨。動画記録時間は、
4K 3840×2160 29.97P/25P/24P/23.98P 連続最大 約10分まで
Full HD 1920×1080 59.94P/50P/29.97P/25P/24P/23.98P 連続最大 約15分まで
HD 1280×720 59.94P/50P/29.97P/25P/24P/23.98P 連続最大 約30分まで
となっている。
別売アクセサリーとして、縦位置パワーブースターグリップ(VPB-XT2)があり、バッテリーを2個装填でき、カメラボディと合わせて計3個のバッテリーできる。これで4K動画の記録時間を約30分に延長することができるという。
ヘッドホン端子を搭載しており、動画記録中の音声のモニタリングが可能。オプションとしてステレオマイクロホンMIC-ST1も用意される。
小誌筆者としてもおなじみの柳下隆之氏と江夏由洋氏による4K動画作例もYouTubeにアップされている。
X-T2のメーカー製品情報サイトはこちら
X-T2のメーカー特設サイトはこちら