7月13日、米ソニーはレンズ交換式AVCHDビデオカメラ「NEX-VG10」を発表した。コンシューマー向けのレンズ交換式ハイビジョンカメラは世界初。想定価格は2,000ドルで9月発売の予定。7月14日よりアメリカのSony Style で予約を受け付ける。
CMOSはAPS-Cサイズの「Exmor APS HD CMOS」を搭載。これは通常のビデオカメラが採用するCMOSセンサーの約19.5倍にあたる大きさ。従来のハンディカムにはなかった大型のセンサーを持つことで、高感度でボケ味の美しい(被写界深度の浅い)映像を撮影することができる。
また、アイリス、シャッター速度、ゲイン、ホワイトバランス等をジョグダイアルとホットキーでマニュアル設定することが可能で、撮影者の意図を活かした創造的な映像表現を可能にする。
解像度は1,920×1,080で、ビットレートは最高24Mbps。レンズマウントは小型ミラーレス一眼「NEX-5/NEX-3」と同じEマウントを採用し、製品にはEマウントの新開発レンズ「E 18-200mm F3.5-6.3 OSS」(光学11倍ズーム 35mm判換算27mm~300mm)が付属する。ソニーのデジタル一眼レフカメラ「α」シリーズ用のレンズもマウントアダプターを介して装着が可能。また、レンズにはCX550Vなどと同様に、「アクティブモード」手ブレ補正も搭載している。
モニターは3.0型エクストラファイン液晶を採用。ビューファインダーも搭載する。
本体上部にはステレオマイク「Quad Capsule Spatial Array Stereo Microphone」があり、4つのマイクカプセルでバックグラウンドノイズの少ない音を録れる。アクセサリーシュー(αホットシュー/ユニバーサルコールドシュー)を使用すれば、スチル・ビデオカメラ用のアクセサリーを組み合わせることも可能だ。
記録メディアはメモリースティックPRO Duo/PRO-HG Duo、SD/SDHC/SDXCに対応。32GBのメモリーカードでFHモード(1,920×1,080)で4時間録画できる。
日本での正式発表が楽しみだ。
◆米ソニーのリリース(英語) http://news.sel.sony.com/en/press_room/consumer/digital_imaging/camcorders/high_definition/release/58004.html