2月10日、パナソニックは家庭用ビデオカメラのフラッグシップモデルとなるHDC-TM700を発表した。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は15万円前後の見込み。カラーはメタルブラック(-K)。
◆1080/60p、転送レートが28Mbpsという独自記録モードを搭載
見た目は、全モデルTM350とさほど変わらないが、中身は大きく異なる。まず注目は1080/60p対応。そして、この記録モードのビットレートが約28Mbpsという点。これはAVCHD規格の上限である24Mbpsを上回るため、現状では独自規格となるが、ビットレートの上限が引き上げられ、AVCHDの規格として1080pも採り入れられるのでは? と予測する声もある。
ここで気になるのが、このモードで記録した動画の他機器との連携だ。パナソニックによるとブルーレイDIGAのBW880/BW780/BW680以降のSDカードスロットでの直接再生、HDDへの取り込みに対応するということ。ディスクへの書き出しは1080/60iになる。
レンズは光学12倍(35mm換算35~420mm、F1.5~2.8)の新ライカディコマーレンズを採用。大口径化によりF1.5の明るさを確保した。また、ワイド側も35mm換算で35mm広角化(前モデル・TM350は44.9mm~)。また、すでに発表済みのエントリーモデル・TM70にも搭載されたiAズームも搭載。これは、光学12倍を超えた部分から18倍までのデジタルズーム域を超改造技術によって画質補完するというもの。このiAズームは、工場出荷時の段階でONになっているという。
その他、手ぶれ補正もジャイロセンサーを一新して進化した手ブレ補正(POWER O.I.S)歩き撮り時だけでなくズーム時の揺れにも対応。さらに、あらかじめ個人の顔と名前を6人まで登録でき、登録した人の顔を見つけて優先的に露出とフォーカスを合わせることができる「個人認識機能」も搭載。ひとつの画面内で3人まで表示できる。そして、こちらもTM70に搭載されたマイクに集音された音の中から風雑音の成分を抽出し、逆位相の成分を生成して風音を低減する「風音キャンセラー機能」も搭載。これによって風音を低減しながら人の声や周囲の音なども残すことができる。
◆TM700の主なスペック
型番 | HDC-TM700 |
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規格 | AVCHD/MPEG-4 AVC/H.264(独自規格) |
撮像素子 | 1/4.1型3MOS |
総画素 | 915万画素(305万×3) |
有効画素 | 動画795万画素(253万×3)、静止画789万(263万×3) |
レンズ | 光学12倍、iAズーム18倍、デジタル30倍/120倍 |
液晶モニター | 3.0型ワイド(約23万ドット) |
マイク | 5.1chサラウンドマイク(ズームマイク、ガンマイク機能あり) |
最低被写体照度 | 1.6ルクス(LowLightモード、シャッタースピード1/30時) |
記録メディア | 96GB内蔵メモリー、SDXC、SDHC、SDカード |
記録時間(内蔵メモリー) | 1080/60p :約8時間10分 HA(1920×1080):約12時間40分 HG(1920×1080):約16時間30分 HX(1920×1080):約25時間20分 HE(1920×1080):約41時間10分 |
外形寸法 | 幅66mm×高さ69mm×奥行138mm(バッテリー装着時138mm) |
使用時質量 | 約440g (バッテリー:同梱バッテリーパック使用時) |
◆ニュースリリース
http://panasonic.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn100210-1/jn100210-1.html
◆製品情報
http://panasonic.jp/dvc/tm700/