アドビは、コンテンツ制作におけるワークフローを効率化及び簡易化することができる「Frame.io V4(Beta版)」を発表した。Frame.io 無料版およびPro版のユーザー向けにベータ版として4月10日より利用可能。チーム版およびエンタープライズ版のユーザー向けの提供開始は今年中を予定。

Frame.io V4(Beta版)は、柔軟で迅速かつ直感的なクリエイティブコラボレーションプラットフォームであり、コンテンツ制作におけるワークフローを効率化及び簡易化することが可能。

フィードバックを一元化し、修正作業の回数を減らし、メディアアセットの共有を迅速化することで、パーソナライズされたコンテンツを共有するクリエイティブチームの複雑なニーズを満たすように設計したという。

 

Frame.io V4(Beta版)概要

Frame.io V4(Beta版)は、ダイナミックなメタデータフレームワークとCollectionsと呼ばれるスマートフォルダシステムをベースにした、新しいワークフローの管理機能を搭載。映像だけなくあらゆるクリエイティブワークフローを容易にするのに十分なカスタマイズ性、パワフルさ、柔軟性を備えたクラウドベースのプラットフォーム。

ファイル転送、メディアアセットのレビューと承認、共有、プレゼンテーション機能を刷新し、クリエイティブプロジェクトのためのプラットフォームを提供する。

Frame.io V4(Beta版)の新しいデザインとパフォーマンスは、ビデオコンテンツ制作ライフサイクルのあらゆるステップをサポートします。ワークフロー管理からクリエイティブのレビュー、承認、共有、プレゼンテーションまで、より幅広いクリエイティブプロフェッショナルと部門を超えたチームをサポートし、効率的なエンドツーエンドのビデオプロジェクトオーケストレーションを提供します。新機能により、最も要求の厳しいクリエイティブプロジェクトでも、より強力で直感的なプラットフォームをユーザーに提供し、より多彩なフィードバックと、より緊密なレビュープロセスを実現します。

ワークフロー管理
新しいメタデータフレームワークを提供し、ユーザーのアセットとの関わり方を変革します。厳密なフォルダ構造だけに依存するのではなく、ユーザーはチームの作業方法に基づいてメディアにタグを付け、整理し、表示できるようになった。また、メタデータを使用して動的にメディアを選択、フィルタリング、グループ化、並べ替えのできる、柔軟でリアルタイムかつ保存可能なアセット表示画面「Collections」を導入してい。さらに、今年後半には、Frame.io とWorkfront がネイティブに統合され、部門横断的なチーム間のコラボレーションを効率化する新しい統合レビューおよび承認ワークフローが実現。

• クリエイティブレビューと承認 
統合され、再設計されたプレーヤーアーキテクチャにより、複数のファイルタイプで共通したコントロールが表示される。ユーザーは、数十個以上の新機能とともに全面的に刷新されたコメントシステムを含む、より多くの、より良いフィードバック共有方法を体験できる。

• 共有とプレゼンテーション
Frame.io V4(Beta版)では、共有とプレゼンテーションのワークフローを統合し、ブラウズ、プレビュー、カスタマイズが、すべて同じ画面からスムーズに行えるようになる。

Frame.io V4(Beta版)は、映像だけでなく、写真やイメージングのためのより強力なワークフロー向けにもクリエイティブサポートを拡大。あらゆるクリエイティブワークフローの要求を満たすのに十分なカスタマイズ性、パワフルさ、柔軟性を備えており、基盤となるアセットの種類に関係なく、コンテンツ開発のライフサイクル全体にわたるクリエイティブを対象にサービスを提供するとしている。

•キャスティングとオーディション
役柄ごとにオーディション素材をまとめ、選考ステータスによってフィルタリングし、エージェンシー、エージェントの提供内容、そして空きスケジュールなどのメタデータを表示。ユーザーは、特定のチームメンバーにタスクを割り当て、レビュー、注釈、スター評価を行うことができる。

ロケーションハンティング
候補地の比較、報告書の整理、最適な撮影環境のためのロジスティック手配を行い、ロケーションハンティングの管理ができる。

•デイリーフッテージレビュー
毎日更新されるビデオアセットを管理し、タレントやスタジオで役割に応じて関連する素材だけを見ることができるようになる。毎日更新される自分のテイクだけを集めたコレクションを受け取り、承認者はスタジオで、撮影日、シーン、採用テイクごとに編成された、動的に更新されるコレクションにアクセスする。

•マーケティングキャンペーン管理
マーケティングキャンペーン内のすべてのクリエイティブアセットと承認プロセスを管理する。スペックやメディア費用などのメタデータを表示しながら、配信チャネル別、アセットタイプ別にグループ化を可能にする。

 

 

◉Frame.io V4(ベータ版)
https://blog.adobe.com/jp/publish/2024/04/10/cc-video-frame-io-version-4-beta-is-here-v4-announcement

アドビ株式会社
https://www.adobe.com/jp/