パナソニックではフルHDまでの撮影に対応する(4Kには非対応)入門用ハンドヘルドカメラレコーダー「AG-AC30」を2017年3月より180,000円(税別)で発売する。撮像素子は有効サイズ1/3.1型BSI(裏面照射型)MOSセンサー。日本のサイトではまだ詳細な仕様が掲載されていないが、「×3」とは書かれていないので単板カメラのようだ。
画素数もニュースリリースでは記載されていないので、WEBで調べたところUKサイトには「6.03M effective pixels」とある。生産終了したAG-AC90Aのセンサーと比較すると、少し大きく、1枚あたりの画素数が多い(実際に利用している画素数は不明だが)裏面照射型センサーを搭載する単板カメラレコーダーということになりそうだ(AG-AC90Aは1/4.7型MOS×3、約268万×3[約804万]画素)。AVCHD以外にもMOVやMP4記録にも対応し、「AVCCAM」シリーズとは言わないようだ。
写真からはSDI出力は搭載されていないようだが、それ以外は業務用カメラの入門機と呼ぶにふさわしい装備を備えている(リリースから抜粋すると以下の通り)。
・広角29.5mm(35mm判換算)からの光学20倍ズーム、iAズーム40倍
・ズーム/フォーカス/アイリスの3連マニュアルリング
・9個のユーザーボタン
・2チャンネルのXLRマイク/ライン入力端子
・HDMI出力端子
・リレー記録やサイマル(同時)記録が可能なダブルSDメモリーカードスロット
・120fpsの高速撮影
・本体質量約1.5kgの軽量ボディ
・LEDビデオライト搭載(約300ルクス、色温度変換/拡散フィルター同梱)*パナソニック初、写真からは調光機能はなさそう
・5軸ハイブリッド手ブレ補正
・インテリジェントAF
・連続約8時間30分の撮影が可能なバッテリーを同梱
時代の空気は4K/60p撮影対応で盛り上がってるが、必要最低限の業務用機能を備えた低価格なフルHDカメラもまだまだ需要はありそうだ。
UKのホームページからダウンロードした画像を参考までにアップします。
※この記事は2017年2月8日に掲載されたもので掲載内容はその時点の情報です。