AOI Pro.、TREE Digital Studio・ヒビノと協働でLEDバーチャルプロダクション技術を用いてVaundyの新曲『泣き地蔵』のMVを制作


株式会社AOI Pro.は、株式会社TREE Digital Studio、ヒビノ株式会社と高精細LEDディスプレイを用いたバーチャルプロダクション技術「インカメラVFX」を使用して、マルチアーティスト・Vaundyの新曲『泣き地蔵』のミュージックビデオの撮影を行い、10月19日より公開した。

 

Vaundy『泣き地蔵』ミュージックビデオ

 

メイキング

 

従来の背景合成を伴う撮影では、グリーンバックなどの背景を用い合成後をイメージしながら演技・撮影を進める必要があり、ビジュアル面での全体像が把握しにくい、撮影後の合成の編集時間が長時間に及ぶなどの課題があった。

LEDバーチャルプロダクション「インカメラVFX」は、高精細LEDディスプレイをスタジオ全体に設置し、Unreal Engineで制作したフォトリアルな3DCGを背景に投影する撮影方法で、現在ハリウッドの映画制作でも積極的に使用されている。没入感のある空間にて撮影することにより、演者がパフォーマンスを発揮しやすく、被写体への光が馴染みやすいなどの利点があるほか、季節・時間帯といった制限を超えた撮影や、趣向を凝らした美術セッティングが可能です。ロケーション移動が不要であるため、コロナ禍での渡航が困難な現状において、撮影方法のひとつのソリューションとなるという。

映像作品の撮影における使用のみならず、リアルタイムレンダリング技術はライブ配信でも使用可能。高クオリティの合成が可能となり、視聴者に新体験を提供することができる。この技術を用いてVaundyの新曲「泣き地蔵」のミュージックビデオが制作された。

 

撮影現場

▲美術のつり革(手前)とCGのつり革を併用

▲回転台で被写体を回転させ、複雑なカメラワークを組み合わせることにより新しい表現に挑戦


▲グリーンバックでは抜きにくい金網を美術として使用して撮影

▲美術の手すりへのライティングの映り込みも自然な形で撮影可能

▲事前に作成したCGを、現場にて色味やエフェクトの濃さの微調整を行い投影


▲撮影エリアの背面及び側面を囲う、背景となるLEDディスプレイ。その両サイドと天井の環境照明LEDディスプレイは情景が被写体に及ぼす効果を演出し、映像にリアルな質感をもたらす

 

今回の制作は、AOI Pro.とヒビノが、最新鋭の撮影技法である「インカメラVFX」によるバーチャルプロダクションを活用した映像作品の創出を目指し、企画した協働プロジェクトからスタート。

インカメラVFX撮影は、リアルとバーチャルの境界を極限まで消す「リアルさの追求」が、完成度のカギとなる。準備期間では、ヒビノが提供するバーチャルプロダクションスタジオ「Hibino VFX Studio」にて複数回のテスト撮影を実施。照明、美術、映像など各セクションが試行を繰り返し、知見を掛け合わせる場となった。十分な検証を重ねワークフローを確立したことで、本番ではカット数の多い撮影を2日間で撮り終えたという。LEDディスプレイの前で回転台を使用したり、グリーンバックでは背景の合成が難しい細かい金網を美術として使用するなど、インカメラVFXならではの表現に挑戦。LEDディスプレイに映すCGを変更することにより、シーンの切り替えをワンカットで見せる部分も見どころのひとつ。

また、AOI TYOグループのAOI Pro.とTREEがバーチャルプロダクション制作体制を築き連携することで、よりシームレスな映像制作を実現。撮影はTREEのスタジオMedia Gardenにて実施。CRANK事業部は撮影機材の提供、LUDENS事業部とREALIZE事業部は3DCG制作とバーチャルプロダクションを監修、DIGITAL GARDEN事業部がグレーディング、オンライン編集、MAを担当した。LUDENSとREALIZEは企画から参加し、バーチャルプロダクションならではのエフェクトを効果的に表現できるよう監督や各スタッフらと連携。リアルタイムでの描写となるためシーンの最適化とクオリティの担保に努めたという。

 

<スタッフ>

クリエイティブディレクター: Vaundy
監督: MIZUNO CABBAGE
助監督: 吉原通克
キャスト: 笠松将、佐々木美緒
スタイリスト: 佐藤純志
ヘアメイク: スズキミナコ、ナリタミサト
特殊メイク: 快歩
コレオグラファー: 吉開菜央、横山彰乃
カメラマン: 小針亮馬
撮影セカンド: 永田裕資
特機: 渡邉拓也
DIT: 山口武志
照明技師: 西ケ谷弘樹
照明チーフ: 井出亘
美術デザイナー: 秋葉悦子
仕掛け: 岸浦敏雄
ワイヤーアクション: 小池達朗
キャスティング: 石垣光代

【AOI Pro.】
エグゼクティブプロデューサー: 山田博之、鈴木佳之
プロデューサー: 芝村至、重信弓月
ビジネスプロデューサー: 平岡淳也
プロダクションマネージャー: 小山田将大、城戸尚子、小野遥香
メイキング: 川本真大

【TREE Digital Studio】
バーチャルプロダクションスーパーバイザー: 平嶋将成
Unrealアーティスト: LUOMENG YUAN
Unrealエンジニア: 根岸雅人
CGプロデューサー: 山田悠生、石ヶ谷宜昭
スタジオスタッフ: Media Garden
撮影チーフ: 古賀達朗 撮影サード: 村中海斗
オンライン: 吉田宙矢
グレーディング: 井口美音
MA: 奥村宏貴

【ヒビノ】
エグゼクティブプロデューサー: 芋川淳一
コーディネーター: 菊地茂則 InCameraVFXコーディネーター: 瀧田稔久
Unrealオペレーター: 渡邉真之輔
disguiseオペレーター: 武田優子
RedSpyエンジニア: 内藤孝寛
ビデオエンジニア: 小林立幸
LEDエンジニア: 加藤慎二郎

 

株式会社AOI Pro.
https://www.aoi-pro.com/

株式会社TREE Digital Studio
https://www.tdsi.co.jp/

ヒビノ株式会社
https://www.hibino.co.jp/