ブラックマジックデザインは、ATEMスイッチャー9.6.2アップデートを発表した。アップデートは、近日中にBlackmagic Designウェブサイトから無償でダウンロード開始予定。
同アップデートは、ATEM Constellationの全モデルにVisca over IP カメラコントロールのサポートを追加。ユーザーは、カメラのIPアドレスを使用し、最大100台のPTZカメラをネットワークを介してコントロール可能になる。
また、今回のアップデートでは、すべてのConstellation HDモデルにオーディオ出力マッピング機能を追加し、HDおよび4Kモデルに新しいマルチビュー機能およびSuperSourceの機能を追加。さらに、ATEM Constellation 8Kにおいて、あらゆるHD/Ultra HD/8Kフォーマットで、30および60fpsのフォーマットがサポートされる。
このアップデートにより、すべてのATEM Constellationスイッチャーで、シリアルポートまたはカメラのIPアドレスを使用し、Viscaプロトコルを介してPTZカメラおよびカメラヘッドを制御できるようになる。ATEM Software Control設定の新しいカメラコントロールタブでIPアドレスを入力するだけで、最大100台のサードパーティ製カメラのパン、ティルト、ズームをコントロール可能だ。
ATEM Constellationは各カメラのIPアドレスを記憶するので、プロダクションごとにカメラソースをすばやく設定できる。このアップデートにより、ATEM Constellationは、最新のPTZカメラやカメラヘッドをコントロール可能になる。これは、ステージ上を歩く人を追ったり、タウンホールミーティングの発言者にズームしたり、セキュリティ監視用のカメラを調整したりするのに最適であるという。
ATEMスイッチャー9.6.2アップデートでは、これまでは4Kおよび8Kモデルに限定されていた、内蔵マルチビューをカスタマイズできる機能をATEM Constellation HDモデルにも追加。これにより、ボーダーカラーのカスタマイズや削除、ラベルの有効/無効の切り替えが可能になる。
内蔵マルチビューは、複数のソースを単一のモニターでモニタリングできる機能である。1 M/Eシリーズは1つのマルチビュー、2 M/Eシリーズは2つの独立したマルチビュー、4 M/Eシリーズは4つの独立したマルチビューを搭載。すべての外部SDI入力およびすべての内部ビデオソースをあらゆるビューにルーティング可能。各マルチビューは、4、7、10、13、16のビューに設定できる。つまり、2 M/Eシリーズでは合計32ビューまで、4 M/Eシリーズでは4台のモニターで合計64ビューまで表示可能。
ATEMスイッチャー9.6.2
- Visca over IPのサポートを追加
- オーディオ出力マッピング機能を追加
- ボーダーなしのマルチビューオプションに対応
- マルチビューボーダーの色をカスタマイズ可能
- 各マルチビューラベルの有効/無効を切り替え可能
- SuperSourceボーターを追加
- マルチビュー出力にタイムコードを追加
- ATEM Constellation 8Kに、30および60fpsフォーマットのサポートを追加
ブラックマジックデザイン
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