パナソニック株式会社は、ボックススタイルのミラーレス一眼カメラ LUMIX『DC-BGH1』の動画性能などの機能向上に対応したファームウェアダウンロードサービスを、3月24日(水)より開始する。同ファームウェアにより、RAW動画撮影やライブ配信を行うクリエイターのワークフローへの対応を強化するとしている。
BGH1の動画性能強化
●ATOMOS社製 Ninja V HDR モニター/レコーダーへのHDMI経由での動画RAWデータ出力に対応
Cinema4K(4096×2160)、アナモフィック3.7K(3680×2760)の動画RAWデータをATOMOS社製 Ninja V HDR モニター/レコーダーに、HDMI経由で出力することが可能になる。ポストプロダクション時の編集やグレーディングに有効なApple ProRes RAWをNinja V HDR モニター/レコーダーで記録できる。
動画RAWデータ出力中もSDIで映像を出力することが可能なので、撮影中のモニタリングに便利。また、SDI入力とデータ記録に対応した外部レコーダーを使用すれば、SDI出力したFHD/HDの映像データを別途記録することが可能。軽量のSDI出力データをProxyとして取り扱うことでポストプロダクションの効率化が図れる。
▲動画RAWデータ出力対応モード
●V-Log/V-Gamut変換用のLUT(ルックアップテーブル)を用意
ATOMOS社製Ninja V HDR モニター/レコーダーで記録したApple ProRes RAWデータは、対応した編集ソフトウェアを使用して、カラーグレーディングを行うことができる。さらに、V-Log / V-Gamutと同じ色合いで動画RAWデータをソフトウェアで編集できる、専用のLUT(ルックアップテーブル)を用意。慣れ親しんだV-Log/V-Gamutの色合いに変換してカラーグレーディングすることができるので、同社製のシネマカメラVARICAMシリーズや、フルサイズミラーレス一眼LUMIX Sシリーズなどと容易に絵合わせを行うことができる。
※外部レコーダーで記録した動画RAWデータの編集には、対応したソフトウェアが必要。
編集時にV-Log /V-Gamutと色合いを合わせるには、下記サポートサイトからLUT(ルックアップテーブル)をダウンロード。
https://panasonic.jp/support/dsc/
●PC経由のIPストリーミング機能に対応
カメラ本体とPCを有線LANケーブルでつなぐことで、映像と音声(AAC)のRTP/RTSPストリーミング機能に対応。配信プラットフォームを利用したライブ配信が可能。専用ソフトウェア「LUMIX Tether for Multicam」を使用すれば、IPストリーミング中の各種設定や操作も可能。
※ ファームウェアをアップデートしたカメラとPCを接続するにはVer.1.1以上の「LUMIX Tether for Multicam」が必要。
LUMIX Tether for Multicamのダウンロードはこちらから
▲IPストリーミング対応
●PC接続時のSDカードフォーマット機能
PC接続時に、LUMIX Tetherのライブビュー画面上のメニューからSDカードのフォーマットが可能になった。
●Genlock表示対応
Genlockで同期されている際に、モニター(HDMI/SDI上)にアイコンを表示し目視できるように改善。
●動画撮影時、カメラの縦位置情報を「記録する/記録しない」をメニューで設定可能
パソコンやスマートフォンなどで再生時に自動で縦向きに再生できる「縦位置情報」を記録する/記録しないの選択が可能になった。俯瞰撮影など、縦横のカメラの向きを誤認識しやすいシーンなどで活用できる。
■LUMIX DC-BGH1対応ファームウェア
【BGH1 ファームウェアVer.2.0】
https://panasonic.jp/support/dsc/
◉詳細情報
https://news.panasonic.com/jp/topics/204156.html
パナソニック株式会社
https://www.panasonic.com/jp/home.html