ブラックマジックデザインは、ザック・マリガン(Zak Mulligan)撮影監督が、FXの新しいドキュメンタリーシリーズ、「The Most Dangerous Animal of All」の撮影にPocket Cinema Camera 4Kを使用したことを発表した。また、同作のカラーグレーディングにはDaVinci Resolve Studioが使用された。LAに拠点を置くポストプロダクションスタジオ、Apacheに在籍する、パートナーでありシニアカラリストであるシェイン・リード(Shane Reed)が担当した。
ニューヨーク・タイムズの同名のベストセラー本を基にした「The Most Dangerous Animal of All」は、4部から成るドキュメンタリーシリーズ。ギャリー・スチュワート(Gary Stewart)氏が自身のアイデンティティを模索する姿を描いている。子供である自分を捨てた父親を探すうちに、スチュワート氏は、自分の父親がアメリカ史上最も悪名高い連続殺人犯、「ゾディアック」であると信じるようになる。
マリガン撮影監督に与えられたスケジュールは非常に厳しく、撮影チームは少人数であった。しかしインタビューシーンは複数のアングルから撮影したかったため、同氏はPocket Cinema Camera 4Kを採用した。
マリガン撮影監督は語る。
「1年をかけて、アメリカ全土を旅していたのですが、少人数チームの割に、カメラパッケージは大規模なものでした。Aカメラとマッチする映像をもっと撮りたかったのですが、同じ大きさのカメラを追加で持ち運ぶことはできませんでした。しかし幸いなことに、2台のPocket Cinema Camera 4Kは、1つの機内持ち込みケースに収まるので、持ち運びは楽勝でしたね」
「Pocket Cinema Camera 4Kはグリップが小さいため、どこでもリグを組めます。車のリグ組みも可能でした。これは、大型のカメラでは不可能だったことです。特に私たちは少人数チームなのでなおさらです」
マリガン撮影監督は続ける。
「また、Pocket Cinema Camera 4Kは非常に小型で軽量なので、必要に応じてハンドヘルドでの撮影も可能でした。重たい大型のカメラをリグ組みする必要はありませんでした」また、フッテージに適したルックを撮影する際に、Pocket Cinema Camera 4Kのシネマライクな画質が非常に役立ったという。
「作者がニューオリンズのバーボン・ストリートを歩く、ベリテスタイルの夜のシーンでは、Pocket Cinema Camera 4KのデュアルネイティブISOモードが非常に役立ちました」
マリガン撮影監督はさらに続ける。
「カメラのダイナミックレンジと色情報を最大限に活かしたいと考えていたのですが、Pocket Cinema Camera 4Kのフッテージが非常に良くマッチすることに驚きましたね」
「Pocket Cinema Camera 4Kは、非常に小型ですが、その見た目からは想像できないような画質が得られます。本当に心強い味方でしたね。今回、私たちに課せられた大きな課題は、小人数のチームで国内を旅しながら必要なシーンを撮影することでした。Pocket Cinema Camera 4Kは、価格、重量、サイズの面でニーズを満たしていました」
「Pocket Cinema Camera 4Kは、コンパクトで低価格ですが、大型のカメラと同じ画質を得られます。インディーズ映画やドキュメンタリーではAカメラとして、そして大掛かりなプロダクションではクラッシュカメラやインサートカメラとして使用するなど、あらゆる規模のプロダクションで重宝します」
マリガン撮影監督は最後こう結んだ。
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